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自衛隊音楽まつり 来場者参加型で一体感 パリ五輪銀メダリスト3人登場(2024年11月14日~16日)

2024年11月26日更新


陸自唯一のフラッグ隊「東北方面フラッグ隊」と東北方音による6年ぶりのコラボレーションが観衆を魅了した(写真はいずれも11月15日、東京都千代田区の日本武道館)


自衛隊体育学校所属の銀メダリスト(右から)佐藤2海曹、新添2陸尉、高谷1陸尉が音楽まつりの前座を盛り上げた


音楽まつりに初めて参加し、会場をエキゾチックな音色で楽しませたヨルダン軍軍楽隊

 「令和6年度自衛隊音楽まつり」が11月14日から16日(14日はリハーサル公演1回のみ)までの3日間、東京都千代田区の日本武道館で行われた。今年は自衛隊体育学校所属でパリ五輪のメダリスト3人が登場したほか、海外からのゲストバンドとして「ヨルダン軍軍楽隊」が初参加し、この日のために作曲したオリジナル曲を披露した。また、事前に来場者へのアンケートによって選ばれた1曲が演奏されたり、来場者がスマートフォンで会場をペンライトのように照らしたりする初の試みなど、来場者参加型の一体感ある演出が会場を沸かせた。(寉見陽平、伊藤和樹)

ヨルダン軍軍楽隊が初参加

 防衛省・自衛隊が産声を上げてから70年。「自衛隊音楽まつり」は1963(昭和38)年から始まり、今年で61年目を迎えた。

 今年は3日間計6公演で約2万5千人が来場。一般応募者の応募倍率も昨年の約2倍から約2・5倍に膨れ上がり、例年と同じく高倍率の大人気公演となった。

 15日には中谷防衛相をはじめ、13日に就任したばかりの金子容三、小林一大両政務官、森下陸幕長が観覧した。

 今年のテーマは「音―そこにある共鳴」。

 冒頭、今夏のパリ・オリンピックで銀メダルを獲得した佐藤大宗2海曹(近代五種)、新添左季2陸尉(柔道混合団体)、高谷大地1陸尉(レスリング・フリースタイル74キロ級)が登場し、これまでの応援やサポートに謝意を表すと共に、パリの舞台で実際に感じた音や音楽に勇気付けられ、奮起したというエピソードを披露した。

 公演は5部構成で、今年は陸自東北方面音楽隊が2018(平成30)年度以来6年ぶりに出演。東北方が誇る陸自唯一のフラッグ隊とコラボしたドリル演技が色鮮やかにステージ全体を包み込んだ。

 一方、今年が日本とヨルダンの外交関係樹立70周年に当たることを記念し、海外からのゲストバンドとして、ヨルダン軍軍楽隊が初めて参加。

 両国の友好を記念して作られた「Friendship」を加えた中東の異国情緒あふれる音色は、観客を一気にアラビアンナイトの世界に誘った。

 陸自中音は、・・・

 

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