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北朝鮮、立て続けにミサイル 中谷大臣「断じて容認できない」(2024年10月31日~11月8日)

2024年11月22日更新

 北朝鮮は10月31日、平壌(ピョンヤン)近郊から新型の大陸間弾道弾(ICBM)級のミサイルを少なくとも1発、北東方向に向けて発射した。

 これを受け、空自2空団(千歳)のF15戦闘機が被害情報の収集などのため発進。その際、発射されたミサイルと推定されるものを空中で確認した。

 中谷防衛相は11月1日、空自横田基地の視察後の会見でミサイルについて「米韓と分析した結果、新型のICBM級弾道ミサイルであった可能性があると考えられ、固体燃料推進方式のものだと推定している」と発表。

 防衛省によると、ミサイルは10月31日の午前7時11分頃に発射され、北海道・奥尻島の西約200キロの排他的経済水域(EEZ)外の日本海に落下したとみられ、これまでで過去最長の約1時間26分間飛翔し、飛翔距離は約1000キロ、最高高度も過去最高の約7000キロ超と推定した。

 また、5日後の11月5日午前7時30分から39分までの間に、北朝鮮の西岸付近から少なくとも7発の弾道ミサイルが発射され、朝鮮半島東岸付近で我が国のEEZ外の日本海に落下。最高高度は約100キロ程度で、約400キロ飛翔したと推定している。

 いずれの発射も、我が国の船舶や航空機などへの被害は確認されてはいない。中谷大臣は11月8日の会見で、北朝鮮による複数の弾道ミサイル発射について「実戦的なミサイル運用能力の向上を追求しているというふうにみられる。北朝鮮による核・ミサイル開発は我が国や国際社会の平和と安全を脅かすもので断じて容認できない」と強調した。

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