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島根・大田 鳥インフルで災派 約13万羽を殺処分(2024年10月30日~11月8日)
2024年11月18日更新
炭酸ガスを用いて、鶏の殺処分に当たる隊員(11月1日、島根県大田市)=出雲駐屯地提供
島根県大田市の採卵鶏農家で10月30日正午過ぎ、H5亜型の高病原性鳥インフルエンザの発生が確認されたため、出雲(島根県)と米子(鳥取県)の両駐屯地の隊員計約250人が翌31日から11月2日まで、鶏の殺処分などの災派活動に当たった。
丸山達也知事が31日午前3時、陸自13偵察戦闘大隊長(出雲)の宗像秀樹2陸佐に対し、鶏の殺処分などの支援に関する災害派遣を要請。これを受けて13偵察戦闘大隊と304施設隊、偵察戦闘直接支援隊、第1直接支援隊(いずれも出雲)、8普連(米子)の隊員らは同9時から活動を開始し、24時間態勢で活動に従事した。
11月2日午後2時半、自衛隊が担当する約13万羽の処分が完了し、以後は自治体で対処可能になったため、知事からの要請を受けて撤収した。
県内で飼育されている採卵鶏は約77万羽(昨年2月1日時点)。今回はその半数以上に当たる計約40万羽の殺処分が行われた。
新潟県胎内市でも陸自30普連が活動
一方、新潟県胎内市でも11月5日午前9時過ぎ、同じく高病原性鳥インフルエンザの発生が確認され、花角英生知事が陸自30普連長(新発田)の郡山伸衛1佐に派遣を要請した。
これを受けて翌6日午前8時、30普連の隊員約180人が24時間態勢で活動を開始。処分対象の35万羽のうち、約14万羽を担当した。
同8日午後9時に自衛隊の担当分が終了したため、知事からの要請を受けて撤収した。