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防衛省・自衛隊70周年記念観閲式 6年ぶりの復活(2024年11月9日)
2024年11月13日更新
観閲官に頭を向ける1普連の隊員。統制の優れた行進で師団の基幹部隊としての威容を示した(いずれも11月9日、朝霞訓練場)
「陸上自衛隊70年の軌跡」として、これまでの活動が大型スクリーンに映し出された
1普連による整斉とした行進
行進曲「大空」を演奏しながら行進する東方管内の合同音楽隊
1音、12音、1師団ラッパ隊は合同で華麗なマーチングを披露し、創隊10周年記念歌「この国は」を合唱した
観閲部隊指揮官を務めた鳥海1師団長を先頭に観閲行進がスタート
東部方面情報処理隊は車両に無人偵察機を積載して行進
観閲行進の最後は第1偵察戦闘大隊の16式機動戦闘車
防衛装備庁が初公開した「車両搭載高出力レーザ実証装置」
観閲飛行する空自2輸送航空隊(入間)のC2輸送機
観閲式の記念パネルを持つ石破首相と森下陸幕長。石破氏が防衛総括政務次官を務めていた24年前、森下陸幕長は内局長官官房秘書課勤務の副官として石破氏を支えた縁がある=石破首相の個人Xから
11月9日に行われた「防衛省・自衛隊70周年記念観閲式」では、6年ぶりに観閲行進と観閲飛行が復活した。
「車両搭載高出力レーザ実証装置」初公開
さらに、式典中には防衛装備庁が令和3~6年にかけて試作した「車両搭載高出力レーザ実証装置」が初公開され、話題を呼んだ。
観閲行進では、陸自中音隊長の志賀亨1陸佐以下、陸自中音(朝霞)・東方音(同)・12音(相馬原)の合同音楽隊による行進曲「凱旋」の演奏に続き、観閲部隊指揮官の鳥海1師団長を先頭に、第1普通科連隊(練馬)の徒歩行進からスタートした。
観閲飛行は、東方航空隊長兼立川駐屯地司令の佐藤健1陸佐が観閲飛行部隊の指揮を執り、観閲部隊指揮官機を務める立川駐屯地のUH1多用途ヘリをはじめ、陸自機5機、海自機2機、空自機7機の計14機が参加、最後は空自3空団(三沢)の吉田裕哉3空佐が編隊長を務めたF35A戦闘機2機が航過飛行。
また今回、陸自UH2ヘリと19式155ミリ自走りゅう弾砲が観閲式に初めて参加した。
このほか、1音楽隊長の中福島昭洋2陸尉の指揮による音楽隊とラッパ隊(1音〈練馬〉、12音と1師団ラッパ隊)のコラボ演奏では、選考会で選抜された1師団ラッパ隊のドリルが披露された。
最後に1師団ラッパ隊を先頭に、陸自第302保安警務中隊による特別儀仗隊の栄誉礼をもって観閲式は終了した。(寉見陽平、伊藤和樹、船木正尋)