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多国間共同訓練「スーパー・ガルーダ・シールド24」 島嶼奪回能力一層強化へ(2024年8月26日~9月6日)

2024年11月12日更新


84ミリ無反動砲を発射する陸自隊員(9月6日、アセンバグス演習場) =空挺団Xから

米軍C130J輸送機から空挺降下(8月29日、バトラジャ演習場付近) =空挺団Xから

米軍CH47ヘリから自由降下=空挺団Xから

空挺降下後、各国で連携して戦闘(8月29日、バトラジャ演習場)=空挺団Xから

航空部隊と地上部隊で連携して島嶼奪回 (9月6日、アセンバグス演習場)=空挺団Xから

120ミリ迫撃砲を発射する隊員たち(8月31日、アセンバグス演習場)=在日米軍司令部Xから

訓練を視察する陸幕長(9月6日、アセンバグス演習場)=陸自Xから

 インドネシアと米国が中心となって行われる多国間共同実動訓練「スーパー・ガルーダ・シールド」が8月26日から9月6日までインドネシアで行われ、陸自からは陸上総隊司令官の山根寿一陸将を担任官に約280人が参加した。空挺作戦や水陸両用作戦による島嶼部の奪回を想定した訓練で、オブザーバーも含めて22カ国が参加した。

空挺・水陸両用を想定

 同訓練は2007年に「ガルーダ・シールド」の名称でインドネシアと米国の2国間で始まった。2022年からは規模の拡大に伴って改称。今回は両国と陸自に加え、豪、英、シンガポールの計6カ国が部隊を派遣した。オブザーバーには、初参加のアラブ首長国連邦のほか、カナダ、韓、印、仏、独など16カ国が名を連ねた。

 陸自からは空挺団(習志野)と水陸機動団(相浦)の約280人が、米軍からは第25歩兵師団や第11空挺師団などの約2000人が、インドネシア軍からは第2師団と第2海兵旅団の約1500人が、豪軍からは第1旅団の約140人が、英軍からはグルカ旅団の約40人が、シンガポール軍からは緊急即応部隊などの約220人が参加した。

 訓練は島嶼奪回を想定し、・・・

 

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