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上半期の緊急発進358回 中露の領空侵犯相次ぐ 統幕発表(2024年10月17日)

2024年11月11日更新


緊急発進対象の中露軍機の飛行パターン

 統幕は10月17日、今年度上半期(4~9月)の空自戦闘機による緊急発進(スクランブル)回数が358回だったと発表した。年度全体の緊急発進回数が高い水準で推移し始めた「2013年度以降の水準」にあると分析している。

 国別の割合は、推定を含め、対中国機が全体の約67%(241回)と最多を占め、次いで対ロシア機が約32%(115回)、その他が約1%だった。統幕では中露両軍機に対する回数は共に13年度以降の平均的な水準であり、かつ「情報収集機に対して最も多く緊急発進した」としている。

 一方、方面隊別では、沖縄県周辺の東シナ海と太平洋上で主に中国軍機への対応に当たる南西空が211回と最も多く、次いで北海道周辺に飛来する露軍機への対応に当たる北空が90回、九州方面に長距離飛行してくる中露両軍機に対応する西空が45回、中空が12回と続いた。

 上半期の特異な事例として、・・・

 

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