創刊70年を越える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える
安保・防衛問題の専門紙です

防衛関連ニュース

中谷防衛相 NATO国防相会合に初参加(2024年10月17日~20日)

2024年10月30日更新


初めて開催されたG7国防相会合に出席した中谷防衛相(手前右から2人目)=10月19日、イタリアのナポリ(防衛省提供)

 中谷元防衛相は10月17日から20日まで、ベルギーの首都ブリュッセルのNATO本部とイタリアのナポリを訪問し、NATO国防相会合や先進7カ国(G7)国防相会合に出席した。日本の防衛大臣がNATO国防相会合に参加するのは初めてで、G7の枠組みで国防相会合が行われたのも今回が初めて。中谷大臣は両会合とも、欧州・太西洋とインド太平洋の安全保障が不可分であることや、インド太平洋地域の情勢について発信したほか、2国間および多国間会談を精力的にこなし、日英伊3カ国会合での次期戦闘機共同開発の協議など、同盟・同志国との連携強化に努めた。

G7初の国防相会合にも出席

 10月1日付で第14代NATO事務総長に就任したマルク・ルッテ氏は記者会見で、自らの任期中の優先事項として(1)ウクライナ支援(2)NATOの集団的抑止力の強化(3)インド太平洋地域などの同志国との連携強化――の3点を挙げ、17、18日に行われるNATO国防相会合にインド太平洋地域のパートナーであるIP4(日本、オーストラリア、ニュージーランド、韓国)の国防相を招待することを明らかにしていた。

 17日、ブリュッセルのNATO本部で行われたNATO国防相会合のパートナー・セッションには、IP4の国防相が初めて出席。

 中谷大臣は会合で、日本の防衛相が参加したことについて「欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分であることが多くの国で共通認識となった証左だ」と述べると共に、中露や露朝連携の拡大はウクライナ情勢のさらなる悪化や我が国周辺の安全保障への影響から「深刻に憂慮すべきもので、我々のウクライナ支援の努力を相殺させてはならない」と強調した。

 その上で、・・・

 

続きを読む

最新ニュースLATEST NEWS