創刊70年を越える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える
安保・防衛問題の専門紙です
防衛関連ニュース
IPD第2水上部隊「ありあけ」/多国間共同訓練に参加 各国とパートナーシップ強化(2024年8月~9月)
2024年10月29日更新
訓練で艦対空誘導弾ESSMを発射する「ありあけ」(8月28日)
「カカドゥ」で各国の艦艇と共にフォトエクササイズを行う護衛艦「ありあけ」(右)=9月16日、豪海軍提供
「カカドゥ」のためダーウィン基地に着陸したP1哨戒機と、日豪の隊員(9月12日)=豪海軍提供
「カカドゥ」の国際文化交流で和太鼓演奏を披露する「ありあけ」乗員 (9月11日)=豪海軍提供
タワーブリッジを通過する「かしま」(9月5日)=在英国日本大使館提供
洋上補給中の「かしま」(左)と米海軍補給艦「ハーヴィー・ミルク」、(9月20日、大西洋)=海自提供
隊員の士気高揚のため、洋上補給実施中に演奏する音楽隊員(9月20日、大西洋)=海自提供
訓練で並走する護衛艦「こんごう」(手前)と米強襲揚陸艦「ボクサー」(9月21日)=米海軍提供
文化交流で「ボクサー」の乗員が書道に挑戦 (9月23日)=海自提供
海自の「インド太平洋方面派遣(IPD24)」第2水上部隊の護衛艦「ありあけ」は日本を出発して以降、太平洋を南下しながら積極的に多国間共同訓練を実施している。グアム島周辺では米海軍主催の「パシフィック・ヴァンガード24」に、オーストラリア北部のダーウィンでは豪海軍主催の「カカドゥ24」に参加。海自の戦術技量を向上させると共に、「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け各国海軍との連携を強化させた。
「パシフィック・ヴァンガード24」 4カ国で対潜戦など
パシフィック・ヴァンガードは8月23日~9月2日の間、日米韓カナダの4カ国で行われた。海自からは「ありあけ」に加え補給艦「ときわ」と潜水艦が、米海軍から駆逐艦「デューイ」と潜水艦、P8A哨戒機、EA18G電子戦機が、韓国海軍から駆逐艦「イ・スンシン」、カナダ海軍からフリゲート「バンクーバー」が参加。
4カ国の参加部隊はグアム島周辺で、ミサイル射撃訓練や対潜戦訓練、洋上補給などハイエンドな訓練を行った。
「カカドゥ24」 哨戒任務でも相互理解
一方、カカドゥは豪海軍最大の多国間共同訓練で、9月9日から19日まで実施。今年の演習のテーマは「信頼できる実績のあるパートナーシップによる地域協力」で、30カ国から約3000人が参加した。海自は「ありあけ」のほか、IPD24・第2航空隊のP1哨戒機(第51航空隊=厚木)が加わった。
P1部隊は豪海軍のP8A哨戒機、インド海軍のP8I哨戒機と共に対潜戦演習を行い、相互運用性を向上させた。また「ありあけ」も各国艦艇と対空戦、対水上戦などハイエンドな訓練を実施。幅広く演練することで、海自の戦術技量の向上と参加国海軍との連携強化を図った。
また、・・・