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日仏共同訓練「ブリュネ・タカモリ24」 対ゲリラ戦 死角無し(2024年9月8日~20日)
2024年10月22日更新
訓練開始式で握手を交わす39普連長の萱沼文洋1陸佐(右)と在日フランス大使館付国防武官のジェローム・シャルドン海軍大佐(9月8日、王城寺原演習場)=陸自提供
屋内を捜索する仏陸軍第2外人歩兵連隊の隊員(9月17日、王城寺原演習場)=陸自提供
森林部での訓練では、敵ゲリラを火砲で掃討し、続けて小火器を持った隊員らが前進した(9月18日、岩手山演習場)=陸自提供
ゲリラが立てこもる建物を警戒する仏軍隊員(9月17日、王城寺原演習場)
ゲリラに捕らわれた人質を救出(9月17日、王城寺原演習場)
仏軍のドローンも前線の情報収集に投入された(9月17日、王城寺原演習場)
報道公開に合わせて記者会見に臨む陸自第9師団長の藤岡史生陸将(右)と、仏陸軍第6軽機甲旅団長のヴァランタン・セイラー准将(9月17日、王城寺原演習場)
森下陸幕長、フィリップ・セトン駐日仏大使が訓練を視察(9月17日、王城寺原演習場)
フィリップ・セトン駐日仏大使(中央背広)と森下陸幕長(その右)が参加部隊と記念撮影(9月17日、王城寺原演習場)
陸自と仏陸軍による実動訓練「ブリュネ・タカモリ24」が9月8日から20日にかけて、王城寺原演習場(宮城県)と岩手山演習場(岩手県)で行われた。対ゲリラ・コマンドウ作戦の戦術技量の向上を目的に昨年から実施されており、陸自と仏陸軍が日本で共同訓練を実施したのは初めて。担任官は、東方総監の牛嶋築陸将と、仏陸軍第3師団長のエリック・オザンヌ少将が務めた。日本からは39普連(弘前)、9偵察戦闘大隊(岩手)、9飛行隊(八戸)、6飛行隊(神町)など約100人が、フランスからは第6軽機甲旅団第2外人歩兵連隊の約50人が参加した。(末武大河)
ビルに突入し人質を救出
訓練では、実弾射撃やヘリボーン、第一線救護などの機能別訓練や、市街地や森林地帯での対ゲリラ・コマンドウを想定した総合訓練を実施。陸自は16式機動戦闘車や155ミリ榴弾砲FH70、CH47輸送ヘリやUH1多用途ヘリなどの装備を投入した。仏側は小銃などに加え、ドローンを活用し、前線での情報収集などに用いた。
王城寺原演習場で9月8日に行われた訓練開始式には、39普連長の萱沼文洋1佐と、在日フランス大使館付国防武官のジェローム・シャルドン海軍大佐が出席。萱沼連隊長は訓練の意義について・・・