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吉田統幕長 「インド太平洋参謀総長等会議」に出席 米ハワイ 各国に連携呼び掛け(2024年9月18日~20日)
2024年10月3日更新
米インド太平洋軍司令官のサミュエル・パパロ海軍大将(前列中央)ら全参加者と共に記念撮影に臨む吉田統幕長(同左から2人目)=9月19日、米ハワイ州
吉田統幕長は9月18日から20日まで(現地時間)、米インド太平洋軍が主催してハワイ州で開かれた「第26回インド太平洋参謀総長等会議」に出席し、28カ国1機関の参謀総長らと地域情勢や安全保障上の課題を巡って議論すると共に、2国間や多国間協議を行った。
今年は「将来のインド太平洋~弾力的かつ相互に関連し合う地域の構築」を全体テーマに4つのセッションのトピックとして、(1)国際システムの保護(2)地域の能力構築協力(3)新興技術の脅威と機会(4)将来のインド太平洋――が掲げられた。
吉田統幕長は「国際システムの保護」のセッションで「ロシアによるウクライナ侵略のような事態がインド太平洋地域において将来生じる可能性は排除できない」と指摘。「域内の国々が一体となって抑止力と対処力を高めることが国際社会全体の利益に関わる共通の使命だ」と強調した。
その上で、日本が各国とのネットワークを生かし、「ルールに基づく自由で開かれた国際秩序」の維持・強化を引き続き強くリードしていく決意を表した。
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