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「安保産業ビジネス参入フォーラム」 磯部晃一元陸将が基調講演(2024年3月19日)

2024年4月19日更新


基調講演する磯部晃一氏(壇上右)=3月19日、名古屋市のストリングスホテル名古屋

 第1回「安全保障産業ビジネス参入フォーラム」が3月19日、名古屋市内のホテルで開かれ、中小企業、自衛隊関係者を中心に約50人が参加した。

 同フォーラムは、株式会社クライシスインテリジェンスが運営する安全保障情報発信サイト「NSBT Japan」のイベントの一環として行われたもので、防衛産業への参入を促す初の民間企業主催のフォーラムとなった。

 セッション1では「ウクライナ戦争からみた我が国の安全保障産業の在り方」と題し、磯部晃一元陸将(元東方総監)による基調講演の後、拓殖大学の佐藤丙午教授、地政学者の奥山真司氏をパネリストに迎え、議論を展開した。

 セッション2では「中小企業はいかに安全保障ビジネスに参入すべきか」と題し、時藤和夫元空将補(元北空副司令官)をモデレーターに、中小企業庁の森喜彦技術・経営革新課長をはじめ、航空開発実験集団司令部で研究開発部長を務める古川徹1空佐、NSBTシニアアナリストの上髙原賢志――の3人が登壇。これまでの経験や現在の施策などを紹介しながら、中小企業が防衛ビジネスに参入する具体的な方策について発表し、活発な議論が行われた。

 フォーラムを主催した「NSBT Japan」の浅利眞代表は「日本の中小企業は優れた技術を保有しており、日本の防衛に必ず役に立つと考える。今後も民間企業として、中小企業が新規に防衛ビジネスに参入する手助けを行っていきたい」と話している。

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