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　吉田統幕長は３月２６日、防衛省を訪れたエストニア国防軍司令官のマルティン・へレム陸軍大将と会談した。両者の会談は、昨年９月に統幕長として初めてエストニアを訪問して以来２回目。

　冒頭、吉田統幕長は欧州とインド太平洋の安全保障は不可分との認識を示した上で「両国はその最前線に位置していることから、それぞれの地域的課題についても、より一層コミットメントを強めていく必要がある」と述べた。

　これに対し、ヘレム司令官は「ロシアがウクライナへの侵略戦争に勝利した場合、民主主義に対する不信感が世界で高まると共に、ロシアと同じことを試みる他の国が出てくると考える」と、国境を接するロシアの動向に危機感を示し、日本とエストニアはウクライナを支援する必要があると強調した。

　２８日の会見で吉田統幕長は「互いの戦略環境認識をアップデートすると共に、日エストニア防衛協力の具体的な方向性について、活発に意見交換ができた」と会談の成果を語った。