創刊70年を越える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える
安保・防衛問題の専門紙です

防衛関連ニュース

海自東京音楽隊「第63回定期演奏会」 音楽と物語の世界へ 聴衆誘う(2024年2月12日)

2024年4月16日更新


上田隊長の指揮の下、壮大な音楽と物語の世界に観客をいざなった


猫の鳴き声とパフォーマンスで観客を魅了する橋本2海曹(左)と三宅2海曹=いずれも2月12日、東京オペラシティ


曲間に荒木2曹がナレーションを務めた

 「ミャーウ」。遊び要素ありの楽しい演出に会場が沸いた――。海自東京音楽隊(隊長・植田哲生2佐)は2月12日、「第63回定期演奏会」を東京オペラシティコンサートホールで開き、一般応募者をはじめ募集対象者、隊員家族など計1327人が来場した。

 オープニングは、金管楽器のきらびやかなサウンドによる「ウィーン・フィルハーモニーのためのファンファーレ」で幕を開けた。橋本晃作2曹が軽快にロッシーニの「音楽の夜会よりラ・ダンツァ」を、三宅由佳莉2曹は6人の女性コーラスとともに、透き通った歌声でリベラの「生命の奇跡」を披露した。聴衆は歌と吹奏楽の魅力に引き込まれていった。

 ベートーベンの音楽からモチーフを取り出し、再構成したヨハン・デ・メイ作曲の「エクストリーム・ベートーヴェン」では、多彩な音楽的変容と重厚感で会場は驚嘆しているようだった。休憩を挟み第2部は、同じくヨハン・デ・メイの「交響曲第1番 指輪物語」。吹奏楽を代表するシンフォニックで大規模なこの作品全5楽章を、荒木美佳2曹のナレーションを曲間に交えながら熱演。聴衆は壮大な音楽と物語の世界へ誘われ、あっという間の45分間が過ぎ去った。

 鳴りやまない拍手の中、アンコールに応えて三宅2曹と橋本2曹が再びステージに登場した。歌詞が猫の鳴き声「ミャーウ」だけで歌われる「猫の二重唱」を・・・

続きを読む

最新ニュースLATEST NEWS