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「巡回レディース健診」大好評 西方初「子ども預かりスペース」も(2024年2月6、7日)

2024年4月11日更新


隊員の宿舎集会場内に設営された健診会場


全国唯一の運営形態として被扶養者が安心して受診できるように「子ども預かりスペース」を設置した


大型バス駐車場には計4台の健診車を配置

 【相浦】駐屯地(司令・北島一将補)は2月6、7の両日、普段健診する機会の少ない隊員の被扶養者を対象とした「レディース健診」を実施した。主催する相浦駐屯地業務隊(防衛省共済組合相浦支部)には、多くの被扶養者から「受診しやすい」「無料なので来年も受診したい」などの声が寄せられており、98パーセントの受診者から次回も利用したいとの声が上がるほどの大好評だった。

150人が利用

 「巡回レディース健診」は共済組合の健康増進事業の一環として、組合本部の契約企業である株式会社ベネフィット・ワンと連携して実施したもの。令和4年度に西方で初めて行って以来、今回で2回目。

 隊員の被扶養者が無料、もしくは割安な料金で生活習慣病健診と女性健診を駐屯地内の宿舎地区で行うと共に、地区内には海自隊員も生活していることから陸海共同で連携して広報。海自隊員の被扶養者の受診希望者も幅広く受け入れた。

 当日は、宿舎集会場を受付と身長・体重・視力・検尿・血圧・採血・心電図検査の会場に、大型バス駐車場には健診車を配置し、健診会場として設営。

 同社を通じて派遣される医療機関のスタッフが健診を担当し、専用車両、器材による女性専用の健診として「生活習慣病健診」のほか、「乳房エコー」「マンモグラフィ」「子宮頚部細胞診」を行った。

 特に、被扶養配偶者なら「生活習慣病」と「女性健診のいずれか1項目」のセットが無料で、それに「女性健診」を1項目追加しても計5300円で受診できることから、今回は150人が利用。

 集会場内に「子ども預かりスペース」を西方で初めて設けたこともあり、大好評だった。

 利用者からは「子どもを預かってくれる部屋があり、大変助かった」「健診場所が宿舎から近く、健診時間も短時間であるため受診しやすく、自分の体を見直すきっかけになった」などの声が聞かれた。

 業務隊長の岩村福雄1佐は「被扶養者の健康は、隊員が厳しい任務や訓練などに安心してまい進するためにも最も重要なことの一つ。業務隊(支部)としては、水陸機動団をはじめ駐屯部隊隊員の任務達成の一助となる大事な事業として、これからも取り組んでまいりたい」としている。

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