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初代第3水陸機動連隊長 髙田剛一1佐に聞く 国民の負託・信頼に応える

2024年4月11日更新


竹松駐屯地の正門には新たに「第三水陸機動連隊」の名が入った


隊旗授与式後に行われた訓練展示の様子(いずれも3月24日、竹松駐屯地)=いずれも水機団提供


訓練展示では、主要装備のAAV7が繰り出し、島嶼奪回までの一連の流れを展示した・・・ほか

 2018(平成30)年3月に産声を上げた水陸機動団。当時の「平成30年版防衛白書」では、水機団を「離島防衛の『切り札』」と位置づけたものの、同年4月7日に行われた初代水機団長の青木伸一陸将補(当時)は記者会見で「水陸両用作戦は未知の領域。道しるべをつけてくれるのが米海兵隊だ」と率直な気持ちを吐露していた。あれから6年が経ち、これまでさまざまな演習や訓練を通して進化し続ける水機団も3月21日をもって新たに第3水陸機動連隊が発足。それと共に団の隊員も約2400人から約3400人体制に増強された。今回、初代第3水陸機動連隊長に就任した髙田剛一1陸佐に意気込みなどを聞いた。

厳しさ増す安全保障

――第3水陸機動連隊新編と、連隊長就任について

 去る3月24日、木原稔防衛大臣、松本尚政務官をはじめ、多数のご来賓のご臨席を賜り、新編記念式典を挙行できましたことは、無上の喜びです。日本を取り巻く安全保障環境はますます厳しさを増している中、第3水陸機動連隊が新編されることには、大きな意義があると考えています。日本に対する侵略は、決して成功しない、仮に日本の島嶼に侵攻しても、第3水陸機動連隊が必ず奪還する、この実力の保持に努め、地域の皆さまの信頼、国民の負託に応えられるよう、隊員一同一丸となって精進して参ります。

――竹松に第3水陸機動連隊を新編する意義、役割と、今後水機団が3つの連隊になることで、どんなことが可能になるのか

 3つ目の水陸機動連隊を新編することにより、運用単位数が増加し、水陸機動団として、これまで以上に即応性が向上すると共に、訓練や幅広い任務の遂行が可能となり、南西地域の防衛に係る抑止力・対処力を強化できるものと・・・

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