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陸自特殊作戦群、豪と実動訓練 陸軍特殊作戦コマンドと7回目(2023年11月16日)

2023年12月1日更新

 森下陸幕長は11月16日の定例会見で、陸自の特殊作戦群と豪陸軍の特殊作戦コマンドが9月、共同で実動訓練を実施したことを明らかにした。

 同訓練は2015(平成27)年に始まり、今回で7回目。秘匿性の高い特戦群の活動や訓練の公表については、昨年10月に当時陸幕長だった吉田統幕長が2つの要件((1)相手国との合意(2)特殊部隊などの運用、能力および隊員個人の特定につながる情報でないこと)を満たせば、共同訓練を行った時点で調整の上、公表する方針を表明した経緯がある。

 今回の訓練では、特殊作戦に関する調整、計画の作成を行った上で狙撃、至近距離射撃、さらに水路潜入訓練を初めて実施した。

 森下陸幕長は「オーストラリアの良好な訓練施設を活用し、それぞれのノウハウを共有することで作戦遂行能力の向上を図ると共に、日豪陸軍種間の連携を強化することができた」と意義を述べた。

 なお、特戦群は6月には習志野駐屯地で同コマンドと意見交換を行い、今後の特殊作戦分野における日豪の具体的な方向性などについて議論した。

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