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防衛関連ニュース

遠洋練習航海部隊 所感文 大航海時代の歴史・文化を学ぶ

2023年11月24日更新


日系団体が主催する歓迎会に参加した(8月13日、リオデジャネイロ日系協会)


ブラジル海軍多目的ドック艦「バイア」で研修を受けた実習幹部(8月15日、モカンギ基地)


世界遺産に登録されている街を歩く実習幹部(8月23日、オリンダ歴史地区)
・・・ほか

 海自の初級幹部を乗せた令和5年度遠洋練習航海部隊(練習艦「かしま」「はたかぜ」で編成、指揮官・今野泰樹練習艦隊司令官以下、実習幹部約160人を含む約540人)は横須賀を出港後、太平洋を横断し、北米大陸から南米大陸にかけて南下。各寄港地で親善交流や訓練を行い、9月5日、南米最後の寄港地コロンビア・カルタヘナに到着した。今回は、日系移民が多いブラジルでの現地交流や、大航海時代の要塞都市を抱えるコロンビアでの研修の様子などをつづった実習幹部の所感文を紹介する。

リオデジャネイロ

熱烈な歓迎に感激 3海尉 四方 さやか

 ブラジル連邦共和国リオデジャネイロは「1月の川」という意味を持つブラジル最大の港湾都市の一つである。リオデジャネイロ沖から湾口を見渡すと、入り江が複雑に入り組んでいて、まるで川のように見えたため、そのような都市の名が付けられたというのも納得できた。また、「ファヴェーラ」と呼ばれるスラム街と観光地が隣接しており、強盗に関して強く注意喚起がされたこともあり、街に出かけている間は緊張し通しであった。

 日系団体主催レセプションでは、歓迎の雰囲気が想像以上に熱烈であった。日本とブラジルは地理的に・・・

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