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日米韓防衛相会談 北ミサイル情報共有 年内開始へ 3カ国共同訓練も加速(2023年11月12日)

2023年11月22日更新


日米韓の防衛相会談に臨む木原防衛相(中央)。右下の画面は(左から)韓国の申源湜国防相とオースティン米国防長官(11月12日)=防衛省提供

 木原防衛相は11月12日夕、日米韓3カ国の防衛相会談にオンラインで臨み、北朝鮮が発射したミサイルの情報を3カ国で即時共有する新たなシステムについて、年内の本格始動に向けて準備が「最終段階」にあることを確認した。

 木原大臣が3カ国の防衛相会談に臨むのは就任後初めて。訪韓中のオースティン米国防長官と韓国の申源湜(シンウォンシク)国防相の協議にテレビを通じて参加した。

 3氏は、同システムの年内始動に向けて検証を進めると共に、3カ国の調整をさらに推し進めていくことで一致した。

 併せて、北朝鮮によるかつてない高い頻度での弾道ミサイル発射を強く非難。衛星打ち上げを名目として行う弾道ミサイル技術を使用した発射は、国連安全保障理事会決議の深刻な違反であることを指摘した。

 こうした状況を踏まえ、日米韓3カ国の共同訓練をより計画的に実施するため、現在調整中の複数年にわたる訓練計画について年内の策定を目指して調整を加速させることでも一致。

 インド太平洋地域の脅威に対応するため、共同訓練などの活動を継続し、3カ国の強固な意思と能力を示すことを擦り合わせた・・・

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