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浦口防大准教授に猪木正道賞奨励賞(2023年10月22日)

2023年11月2日更新


日本防衛学会会長の國分良成氏(左)から「猪木正道賞奨励賞」を授与され、記念撮影に臨む防大准教授の浦口薫2海佐(10月22日、東京都渋谷区の青山学院大学)=本人提供

 防衛大学校(久保文明学校長)の准教授、浦口薫2海佐が10月22日、「第9回猪木正道賞奨励賞」を受賞した。東京都内で同日開かれたNPO法人猪木正道賞基金主催の「猪木正道記念・安全保障研究会」で発表され、日本防衛学会会長の國分良成前防大校長から表彰状が贈られた。

 受賞対象著作は『封鎖法の現代的意義―長距離封鎖の再評価と地理的限定―』(大阪大学出版会、2023年)。

 浦口准教授は同書で、英国が2度の大戦で実施した長距離封鎖の合法性と海上封鎖の現代的意義を巡る論争に一石を投じ、海上封鎖の統一的な評価基準の提示を試みた。17世紀から今日までの海上封鎖を網羅的に分析し、長距離封鎖の合法性を明らかにすると共に、戦争違法化など20世紀以降の状況を踏まえて封鎖法を捉え直し、法的性質を浮き彫りにした上で海上封鎖が現代でも有効な海戦方法であることを示したことが評価された。

 猪木正道賞(正賞、奨励賞、特別賞)は我が国の防衛と安全保障、国際平和に関する分野で優れた業績を挙げた個人またはグループに授与される権威ある賞。

 浦口准教授は「栄誉ある賞の受賞を心よりうれしく思う。執筆に際して指導や助言を下さった皆さま、出版まで10年を要したにもかかわらず応援し続けて下さった皆さま、選考委員会の皆さまに心よりお礼を申し上げます」と話している。

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