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ブックレビュー

大人も知らない? サバイバル防災事典2 国崎 信江監修


 「自分の命は自分で守る」――。

 危険は一瞬で身に降りかかることもあり、避けられない場面もある。だが、知識があれば予測し身を守ることができる。猶予の時間のない短時間に何をすべきか知っておかなければ慌ててしまう。

 〈大人も知らない?〉シリーズの第6弾。地震、火山噴火、山火事、猛暑、大雨など自然災害のほかに、日常生活やアウトドアに潜む危険、ミサイルから不審者や薬害、生き物のことまで、日常の対応策を4つのカテゴリーに分け、子供たちが自分でピンチを乗り越えられるよう、56のピンチとその対処法を紹介している。

 自由に水が使えない状況下に少ない水で歯磨きをする方法や、ゲリラ豪雨が起きた時に行ってはいけない雨宿りスポット、ニホンザルが威嚇してきた時、踏切を渡っていたら自転車が線路に引っかかって動かない!

 日常の延長線上にある“もしも”の瞬間だ。

 「本書であらゆる危険に関心を持って危機意識を高めてください」と監修した危機管理アドバイザーの国崎氏。

 大人にとっても再確認すべき内容が詰まっている。家庭や学校で話し合うきっかけとしても活用できる一冊だ。

 (マイクロマガジン社刊、1,100円)

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