創刊70年を迎える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える
安保・防衛問題の専門紙です

　地震災害や気象災害、アウトドアレジャーでの不測の事態、日常生活の中の危険から、子供が自身で身を守るための児童向けサバイバル本。親や教師が近くにいない時に起きたピンチに子供がどう対応すればいいかを、イラスト入りで分かりやすく指南する。

　災害時に起きるさまざまな状況に応じて適切に対処するのは大人でも難しい。子供だけならなおさらだが、危機管理教育研究所の国崎信江代表監修による本書は、防災から防犯まで、さまざまなシチュエーションに応じて子供がとるべきサバイバルテクニックをやさしく教えてくれる。

　アクシデントの発生時に常に大人が近くにいるとは限らない。登下校時に地震が起きた、知らない人に話しかけられた、帰宅途中に電車が止まってしまった、友達がＳＮＳに自分の写真を勝手にアップしていた、いじめ、虐待など、起こりうるあらゆる危険にどう対処するか。

　本書では状況ごとに回避、対応の仕方を見開き２ページで解説。大人が読んでも改めて気づかされることもありそうだ。総ルビで小学生にも読めるため、いざという時のことについて、親子で話し合うきっかけに最適だ。

　（マイクロマガジン社刊、１１００円）