創刊70年を迎える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える
安保・防衛問題の専門紙です

　アメリカのＣＩＡ、イギリスのＭＩ６など各国の諜報機関の諜報員は、その優れたスキルを駆使し、水面下での情報戦を繰り広げている。極限状態の中で、成果を上げることができる「スパイ」の技術がビジネスでも生きることは意外と知られていない。元防衛省情報分析官で陸自幹部だった著者が、仕事で圧倒的な成果を出せる超一流諜報員の頭の使い方を解説する。

　まず諜報員の思考法を解説、情報源の種類や人心掌握術も紹介し、ターゲットと共通点を作り、信頼関係を結ぶ方法も明かされる。

　さらにロシアの諜報機関ＫＧＢが使う３つの記憶術、どんなことが起きても落ち着いて行動するためのシナリオプランニング、感情のコントロールの手法や冷静かつ迅速に実行するための頭の使い方なども紹介される。

　数ある諜報スキルの中でもビジネスで使用できるものに厳選しているため、実践的で興味を引く一冊。本書を読んで日常の業務で活用すれば、ビジネス成果を上げられるかもしれない。

　（ワニブックス刊、１６５０円）