創刊70年を迎える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える
安保・防衛問題の専門紙です

　高齢者の運転免許証返納の風潮、コロナ禍での「ステイホーム」――。最近の世間の情勢の変化により、高齢者の「回復力」と「免疫力」が落ちており、コロナ感染時の死亡リスクが高まっているという。こうした現状を踏まえ、精神科医の著者が、８０代以降を生き生きと過ごすために７０代で行うべき「習慣」と「心がけ」を紹介する。

　著者は世間の風潮に従順になることの危険性を示した上で、元気な８０代を迎えるための心構えや現在の７０代が激動の時代を勝ち抜いてきたことの意義、老後夫婦のあるべき姿などをつづる。

　さらに健康長寿のため、自炊ではなく外食での「ランチ」をすすめ、７０代ならではの人付き合いなどの「老化に負けない生活習慣」を指南。高齢者になると患うことが多い「ガン」「認知症」「うつ」などの病とどう付き合うべきかをアドバイスする。

　「老い」をポジティブにとらえ、第二の人生を楽しむヒントが随所にある一冊。定年が早い自衛官にとっても、参考になるだろう。

　（マガジンハウス刊、１１００円）