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ブックレビュー

「国際人道法 入門編」 鈴木 和之著

 著者は陸自小平学校法務教官室長を最後に2017年に定年退官した元2陸佐で、安全保障法制と国際人道法の第一人者。

 長年、法務職域で実務を通じて安全保障関連法の研究を重ねてきた経験を生かし、13年に初めて世に送り出した『実務者のための国際人道法ハンドブック』(内外出版刊)の入門編に当たる。

 持ち運びに便利なB6判、全168ページのコンパクトサイズ。図表を多用し、一覧性に富んだ見やすさと使いやすさがが特徴だ。

 ▽第1章「武力行使の禁止とその例外」▽第2章「国際人道法の基本」▽第3章「国際人道法の適用範囲」▽第4章「戦闘員」▽第5章「戦闘の方法及び手段」▽第6章「戦闘外に置かれた者(傷病者・捕虜等)」▽第7章「文民(文民保護等)」▽第8章「国際人道法の履行の確保」▽第9章「中立法」▽第10章「非国際的武力紛争に適用される法」――からなり、丁寧かつ簡潔に書かれた解説は初学者や実務初心者の理解促進に大いに役立つだろう。

 (内外出版刊、1650円)

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