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防衛技術コラム


技術安全保障を考察 【第4回】常態化するゲームチェンジ
ゲームチェンジャーは歴史の大転換点、そんなイメージは過去のものになりつつある。 これまでおおむね、近代的な軍の成立からフランス革命・産業革命までが200年、そこから第1次世界大戦までが100年、核抑止の構造が成立するまでに40年、その後ネットワーク中心戦の概念が登場するまでにも40年を要している。ところが近年は、人工知能(AI)やドローンによる意思決定中心戦の概念登場まで20年、さらに認知領域まで含めれば、戦い方は10年を待たずに更新されていくかもしれない。


防衛安全保障を考察 【第3回】本当にゲームチェンジャーか?
ドローンは本当に「ゲームチェンジャー」だろうか。1機1000万円のドローンが1台10億円の戦車を無力化できれば、確かにコスト非対称性を強制できる。「対処手段なしでは攻め込めない」と相手に思わせられるなら、抑止力として強力に働く。こうした見方から、ドローンこそがゲームチェンジャーだという主張が生まれている。 だが、話はそう単純ではない。まず、その攻撃は毎回1機で成功し続けるのだろうか。もし数十機を要するのなら、効率性は見かけほど高くない。また、この戦闘は1カ月に何回起きるのか。お互いの国は1カ月に何台の戦車とドローンを製造できるのか。


技術安全保障を考察 【第2回】80秒で戦車が消える時代の戦略
ロシアの戦車を発見してから80秒で撃破したと、2023年11月にウクライナ側が報告した。この事象は、我々の戦略の前提が何を失いつつあるのかを考える上で象徴的である。戦車の装甲は、単に被弾に耐える仕組みではなかった。敵に対戦車火力の使用とその準備時間を強い、その到来までの間は軽攻撃を無効化する―いわば「時間の猶予」を生み出す構造だった。


技術安全保障を考察 【第1回】戦略の前提は今日も正しいか
山本晃平氏 国家安全保障における技術の役割は、単に兵器の性能を高めることにとどまらない。その本質は“戦略の前提条件そのものを更新する力”にある。
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