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12旅団380人が懸命の捜索―御嶽山噴火
生存者23人を救助 ―13普連、12ヘリ隊など―
(2014年9月28日〜)

2014年9月30日更新

 人命救助のため、消防隊員らと共に御嶽山の頂上へ向かう第13普通科連隊の隊員(9月28日、御嶽山)

 火山灰の降り積もった御嶽山の山頂付近に着陸した陸自UH60JAヘリから降り立ち、不明者救助に向かう13普連の隊員(9月29日)

 9月27日午前11時52分ごろ、長野、岐阜両県にまたがる御嶽山(3067メートル)が7年ぶりに噴火した。山頂付近にいた約250人の登山者らが巻き込まれ、死者と心肺停止を合わせ約40人、重軽傷者約70人(30日現在)を出す惨事となった。自衛隊は長野県知事の災害派遣要請を受け直ちに現場に急行、12旅団(相馬原)を中心とする約380人態勢でヘリによるホイスト救助や陸路からの遭難者捜索など懸命の救難活動に当たっており、30日までに23人の生存者をホイストなどで救助した。

 27日午後2時半過ぎ、長野県知事は陸自13普通科連隊長に人命救助の災害派遣を要請。これを受け、13普連(松本)や12偵察隊(相馬原)、2普連(高田)の隊員をはじめ、12ヘリ隊(相馬原)のUH60JAヘリなどが現場に急行し、28日早朝から本格的な救助活動を開始した。

 菅官房長官は27日午後の記者会見で、安倍首相から@早急に被害状況の把握を行うA被災者の救助に総力を挙げ、避難誘導など登山者や住民の安全確保に万全を期すB火山の観測を強化し、登山者や住民に迅速で的確な情報提供を行う――との指示を受け、警察、消防、自衛隊などが一体となって救出活動に全力で取り組むことを強調した。

 山頂周辺には噴火当時、登山者ら約250人がいたとみられる。多くの人は噴火後に自力で下山したが、山小屋や稜線などに約40人が取り残され、30日までに24人の心肺停止と12人の死亡が確認された。このほかの行方不明者の正確な数はつかめていない。

 自衛隊は12旅団副長の早渕昇1陸佐を現場指揮官に約380人態勢で陸路と上空からの救助活動を実施。長野県庁の現地対策本部や王滝村役場などにも連絡幹部を派遣し、関係機関との調整に当たっている。

 13普連の隊員を中心とする陸路からの捜索部隊(13普連長・後藤孝1陸佐以下約200人)は28日早朝、長野県側の「王滝口」(王滝村)と「黒沢口」(木曽町)の2ルートから山頂を目指し、心肺停止の4人を担架で運んで下山した。山頂付近の火山灰は深い所で約50センチあるという。

 隊員は噴石や火山灰などに備え、防弾チョッキやゴーグル、マスクを装着して活動に当たり、登山口には装甲車両も待機。自衛隊と消防、長野、岐阜両県警による合同の救助隊は計約550人から30日には約800人態勢に増強された。

 一方、12ヘリ隊のUH60JAヘリ(計3機)は28日朝、山頂から南側約1キロにある「八丁ダルミ」で2人、9合目の山小屋「覚明堂」で4人をホイスト救助するなど、同日中に生存者23人を救助。29日には山頂付近にいた心肺停止と見られる計8人を長野県王滝村のスポーツ公園に搬送した。

 付近では断続的に火山ガスの濃度が上昇し、28日午後と29日午後、30日は終日、活動の一時中断を余儀なくされた。

 江渡大臣は29日、防衛省で政務三役会議を開き、「厳しい環境下で隊員が全力で救助活動を行っている。2次災害の防止に留意しつつ、適切な判断を行い、活動していきたい」と述べた。

 30日現在、自衛隊の派遣規模は人員約380人(延べ約910人)、車両85両(同230両)、航空機12機(同31機)に及んでいる。

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