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「航空優勢」目指す 次期戦闘機に必要な能力 防衛省

2023年5月24日更新


次世代戦闘機のイメージ図(防衛省ホームページより)

 2035年から退役が見込まれる空自F2戦闘機の後継機となる次期戦闘機は昨年12月、英、伊両国と共同で開発することが決まった。「グローバル戦闘航空プログラム」(Global Combat Air Programme=GCAP)と名付けられたこのプログラムの詳細は現時点では明らかではないが、将来にわたって「航空優勢」の確保を実現するために、どのような能力が必要なのか。

 防衛省は、「航空優勢」を将来にわたって確保するには「いずれの国においても実現されていない新たな戦い方を実現でき、将来にわたり、適時適切な能力向上のための改修を加えることができ、さらに、高い即応性等を確保できる国内基盤を有する」次期戦闘機の開発が必要不可欠であるとしている。

 「航空優勢」とは、武力攻撃が発生した際、味方の航空機が大規模な妨害を受けることなく作戦を遂行できる状態のことで、海上作戦も陸上作戦もその空域下で効果的な遂行が可能となる。F2の退役が始まる2035年ごろの世界で「航空優勢」の確保を実現するには、現時点でどの国も実現できていない新たな戦い方が実現でき、将来にわたって能力向上改修を可能にすることが不可欠だ。

 そのために次期戦闘機に求められる能力として・・・

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