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防衛関連ニュース
「武器等防護」 昨年31件に増加(2023年3月31日)
2023年5月22日更新
防衛省は3月31日、「平和安全法制」で新設された「自衛隊法95条の2」に基づき、自衛隊が2022年に実施した米軍等に対する「武器等防護」の実績が計31件だったことを公表した。このうち4件が豪軍(豪艦艇)に対する防護だった。
内訳は「弾道ミサイル警戒を含む情報収集・警戒監視活動」中の米艦防護が4件だったほか、「共同訓練」中の米艦防護が18件、米航空機防護が5件、豪艦防護が4件だった。
22年11月の日米豪艦艇による太平洋での共同訓練で、3カ国が連携した初のケースとして海自護衛艦が米豪の艦艇に「武器等防護」を実施した事例では、米国と豪州に対してそれぞれ「1件」として計上した。その他のケースについては日時や場所などの詳細は非公表。
「武器等防護」は平時やグレーゾーン事態で自衛隊が最小限の武器使用で米軍等の装備を守る任務。16年12月に運用を開始した。これまでの実績は17年が2件、18年が16件、19年が14件、20年が25件、21年が22件だった。