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地震、津波想定しヘリ展開 14旅団、令和4年度旅団災害対処演習(2023年2月6、7日)
2023年5月19日更新
ストレッチャーを使用した夜間の救助訓練(2月6日、国分台演習場)
【14旅団=善通寺】14旅団(前旅団長・遠藤充陸将補)は2月6と7の両日、四国全域で旅団の災害対処能力向上を目的に「令和4年度旅団災害対処演習」を実施した。
本演習は、南海トラフ地震発生で、土佐湾沖を震源とする大規模地震と津波被害により四国全域に被害が拡大したとの想定で行われ、14旅団約800人の隊員が未明の非常呼集で緊急登庁し、災害派遣準備を整え、四国4県へのLO(連絡幹部)の派遣、初動派遣部隊(ファスト・フォース)による情報収集や災害派遣部隊の出動などを演練した。
自治体や関係機関との共同実動訓練となった今回は3年ぶり。訓練は地震と津波による道路被害を想定し、県庁などへの連絡幹部のヘリ輸送や高速道路の緊急開口部を利用した進出入訓練のほか、物資の輸送、民間通信回線を利用した通信ネットワークの構成を演練し、特に津波避難タワーを実際に使用したホイスト訓練は、14飛行隊としても初の試みだった。