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防衛省 パンフレットを初発行 政策全般を一冊でPR
2023年5月16日更新
パンフレットの表紙
防衛力の抜本的強化が「なぜ、いま」必要なのかを背景から丁寧に説明する
防衛省はこのほど、「防衛力の抜本的な強化」について分かりやすく説明したパンフレットを作成し、配布を開始した。タイトルは「なぜ、いま防衛力の抜本的強化が必要なのか」――。昨年末に策定された「安保3文書」の内容のみならず、我が国を取り巻く安全保障環境をはじめ、防衛政策に関する基本的事項から具体的な取り組み、必要な予算に至るまで、防衛政策全般を網羅した幅広い内容を一般国民向けに一冊にまとめた初めてのパンフレットとなる。
パンフレットの発行部数は『防衛白書』の市販版を上回る1万4000部で、市ヶ谷の本省をはじめ、全国の地方防衛局や地方協力本部、基地・駐屯地等の広報館などに順次配布される。併せて、防衛省のホームページにも掲載している。
防衛省の青木健至報道官は「自衛隊の部隊や在日米軍施設等が所在する地方自治体の首長さんや議員さん、住民の方々をはじめ、多くの方々にご理解いただきたく、具体的な数字や表、写真などを使って丁寧に説明しています」と話す。
昨今のロシアによるウクライナ侵略を受け、安全保障問題に対する国民の関心が高まる中、「国民の命や暮らしを守り抜くには外交努力が優先されますが、同時に外交には裏付けとなる防衛力が必要です。大学などで説明する機会をいただけたら、自らも出向いて説明いたします。また、地元との交流がある部隊等においても、このパンフレットを積極的に説明資料として活用してもらいたい」とした上で、「一人でも多くの方々に安全保障問題を考えるきっかけになればうれしい。皆さまのご意見、ご感想、ご要望等をお聞かせ下さい」と呼び掛けている。
パンフレットはオールカラーの全26ページ。今後は英語版での発信を予定しているほか、6月末には同省の公式YouTubeチャンネルでも動画をアップする予定だ。
◇防衛省HPでもパンフレットを掲載中 https://www.mod.go.jp/j/policy/agenda/guideline/pamph/guidline_pamph.pdf