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15旅団 緊急患者空輸1万件(2022年4月6日)

2022年5月19日更新

 
CH47JA輸送ヘリをバックに記念撮影する15旅団長の井土川陸将補(前列右から7人目)、15ヘリ隊長の後村1佐(その左)と15ヘリ隊員(4月8日、那覇基地で)

沖縄本土復帰50年目の到達

 【15旅団=那覇】15旅団15ヘリコプター隊(隊長・後村幸治1佐)は4月6日、南大東島で足を骨折した80代女性をCH47JA大型輸送ヘリで空輸。このフライトで、これまで実施してきた沖縄全域と奄美大島以南の鹿児島県内を範囲(東西約1000キロ、南北400キロのほぼ本州を覆う広さ)とした緊急患者空輸の件数が1万件に到達した。

 15旅団による緊急患者空輸は、沖縄県の本土復帰以来、継続して行われている。初任務は15旅団の前身、臨時1混成団隷下の臨時101飛行隊が発足直後の1972年12月6日、沖縄県粟国島から行った空輸。以来、夜間や悪天候時でも常時航空機を待機させ、緊急患者空輸のための即応態勢を敷き、年間約180件の空輸を実施している。

 「緊急患者空輸1万件到達行事」は、隊員に対するねぎらいと先人に対する敬意を表すために行われ、15旅団長の井土川一友将補以下、15ヘリ隊員など約130人が参加した。

 井土川旅団長は「防衛任務と並行して愚直に緊急患者空輸任務を遂行し、今日の自衛隊への信頼を獲得してきた先人の思いを胸に、南西防衛第一線の航空部隊として即応態勢と高い練度を維持しつつ、県民の安心と安全のために引き続きまい進してほしい」と訓示を述べた。

 5月16日時点での緊急患者空輸総件数は1万10件で輸送患者数は1万375人に及んでいる。同隊は両県の要請に基づき、2020年7月からは新型コロナウイルス患者の空輸もこれまでに20件、計78人行っている。

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 これらの活動に際し、沖縄県の玉城デニー知事は談話を発表した。

 那覇市議会も4月25日の臨時会で、これまでの自衛隊の業務などに対しての感謝決議を賛成多数で可決した。自衛隊業務への感謝決議は県内自治体では初めてとなる。

 玉城知事のコメント

 一刻一秒を争う緊急患者の迅速な搬送を行うためには陸自の協力が必須であり、本県の離島医療の実情への深いご理解の下、15旅団の皆さまが緊急の要請に備えて24時間体制で勤務され、夜間や悪天候などの厳しい状況下においても離島住民の命を救うために全力を尽くされておられる。皆さまの任務に対する真摯な姿勢と献身的なご労苦に対して、改めて深く敬意を表するとともに感謝申し上げます。

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