創刊70年を迎える『朝雲』は自衛隊の活動、安全保障問題全般を伝える
安保・防衛問題の専門紙です

防衛関連ニュース

岸田首相 タイと「防衛装備品」協定 アジア、欧州6カ国歴訪(2022年4月29日~5月6日)

2022年5月19日更新

 

岸田首相(中央左奥)とタイのプラユット首相兼国防相(同右奥)の立ち会いのもと、「防衛装備品・技術移転協定」に署名し、文書を交換する駐タイ日本大使の梨田和也氏(手前左)とタイ軍司令部統合兵站部長のシリチャイ・カンジャナボディ氏(同右)=5月2日、バンコクの首相府で(官邸HPから)

 岸田首相は4月29日から5月6日まで、インドネシア、ベトナム、タイ、イタリア、バチカン、英国を歴訪し、各国の首脳らと会談した。安全保障分野では、タイとの間で「防衛装備品・技術移転協定」に署名したほか、英国との間では自衛隊と英国軍が互いの国を訪問する際の手続きを簡略化して共同訓練や運用を円滑化する「円滑化協定(RAA)」の締結に向けた大枠合意で一致。空自の次期戦闘機開発をめぐっても今年末までに日英協力の全体像について合意することで一致した。5日に最後の訪問地の英国で会見した岸田首相は「いずれの首脳とも大変有意義な議論ができた」と述べ、一連の成果を強調した。

日英「円滑化協定」大枠合意

 岸田首相は5月2日、タイの首都バンコクの首相府でプラユット・ジャンオーチャー首相兼国防相と約2時間15分会談し、両国関係のさらなる強化を確認するとともに、日本からの防衛装備品の輸出を可能とする「防衛装備品・技術移転協定」の締結で合意した。

 両首脳の立ち会いのもと、駐タイ日本大使の梨田和也氏とタイ軍司令部統合兵站部長のシリチャイ・カンジャナボディ氏が「防衛装備品・技術移転協定」に署名し、即日発効。両首脳は署名を歓迎し、今後、具体的な移転案件を協議していくことで一致した。

 同協定について日本は米英豪仏伊独など11カ国と締結しており、タイは12カ国目。アジアではインド、フィリピン、マレーシア、インドネシア、ベトナムに続き6カ国目となった。

 会談後の共同記者発表で岸田首相は「安全保障協力の拡大に向けた大きな一歩だ」と述べ、プラユット氏は「タイの防衛産業へ日本からの投資の後押しにつながる」と期待感を示した。

 5月5日に英国を訪れた岸田首相は、ロンドンの首相官邸でボリス・ジョンソン首相とワーキングランチなどを含め計1時間45分会談し、自衛隊と英国軍が共同訓練などで相互訪問する際の手続きを簡略化して運用を円滑化する「円滑化協定(RAA)」の締結に向けた大枠合意で一致した。

 日本が2国間で相手国軍の法的地位を定める協定に署名すれば、米国と豪州に続き3カ国目となる。両首脳は昨年10月に交渉を開始した同協定が大枠合意に至ったことを歓迎し、今後、早期署名に向けて作業を加速化することを申し合わせた。

 このほか、空自の次期戦闘機開発をめぐり、同盟国などとも連携しながら、今年末までに日英協力の全体像について合意することでも一致した。

 岸田首相は今回の歴訪を通じて各国首脳とウクライナ情勢についても意見交換。5日の記者会見で・・・

                                      続きを読む

最新ニュースLATEST NEWS