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日米防衛相「抑止力」強化を推進 無人機開発で協力へ(2022年5月4日)

2022年5月12日更新

 

日米防衛相会談の後、固い握手を交わす岸防衛相(右)とオースティン米国防長官(5月4日、米ワシントン郊外の国防総省で)=防衛省提供

 岸防衛相は5月4日(日本時間5日未明)、米ワシントン郊外の国防総省でオースティン国防長官と会談し、日米同盟の抑止力・対処力の強化に向けた取り組みを速やかに具体化していくことで一致した。空自の次期戦闘機との連携が想定されるUAV(無人機)の開発についても日米が協力の可能性を探っていくことで合意した。岸大臣は会談後、記者団に「対面で率直な議論を行うことができ、日米同盟の強固さを国内外に示す力強いメッセージとなった」と会談の意義を強調した。

安保戦略を擦り合わせ

 両氏の対面での会談は昨年3月のオースティン氏の来日時以来。通訳のみを交えた1対1の時間を含め全体で計約75分間行われた。

 会談の冒頭、オースティン氏は「通常兵器と核兵器を含むあらゆる軍事能力による拡大抑止への断固たる決意を再確認する」と述べ、日本に対する米国の揺るぎない拡大抑止のコミットメント(責任ある関与)を明言。岸大臣は「米国の核抑止が信頼でき、強靭(きょうじん)なものであり続けられるよう、2国間の取り組みが従来に増して重要だ」と応じた。

 会談で岸大臣は、年内をめどに我が国政府が進める外交・防衛政策の基本方針「国家安全保障戦略(NSS)」など「戦略3文書」の改定を通じ、日本の防衛力の抜本的な強化に向けた「断固たる決意」を表明。オースティン氏も歓迎の意を示し、両氏は日米の安全保障戦略を緊密に擦り合わせていくことを確認した。

 両氏は技術的優位性の確保のため、極超音速技術に対抗するための技術を含め、装備・技術分野での協力をさらに深化させることでも一致。空自の次期戦闘機との連携が想定されるUAVの開発で日米協力の可能性を探ることで合意した。

 一方、ロシアによるウクライナ侵略は「力による一方的な現状変更で、国際秩序に対する深刻な挑戦であり、断じて容認できない」としてロシアを厳しく非難。日米が連携し、ウクライナに対する可能な限りの支援継続を申し合わせた。

 両氏は東・南シナ海などインド太平洋地域での中国の「威圧的な行動」についても議論。力による一方的な現状変更を抑止し、必要なら「対処のために連携強化する」ことを確認した。

 オースティン氏は・・・

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