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自衛隊OB活躍のモデルケース示す 池添孝史元1佐

2022年5月9日更新

 

幼稚園の乳幼児学級でイラストを使って防災講話を行う池添孝史さん(右端)=2017年1月14日、写真はいずれも青森県おいらせ町で、本人提供

分かりやすいイラストは園児たちから好評だった

町総合防災訓練で奥入瀬川の洪水を想定した図上訓練の進行に当たる池添さん(2017年7月23日)

町内会長の依頼で津波避難や河川の洪水に関する防災講話を行う池添さん(テレビ横)=2017年8月23日、藤ケ森地区町内会の集会所で・・・他

元戦闘機パイロット 防災訓練や講話に全力投球10年間

 航空自衛隊を定年退官後、青森県おいらせ町(成田隆町長)で初の「防災危機管理専門員」として10年間務めてきた池添(いけぞえ)孝史(たかふみ)・元1佐(64)が今年3月末、多くの関係者に惜しまれつつ退任した。在任中は自衛官の知識と経験を生かして町防災訓練を企画・指導したほか、地域を巡回して「防災講話」を行い、住民の防災意識の向上に大きく寄与し、OB活躍のモデルケースを示した。池添さんは朝雲新聞社の取材に「職員や町民の皆さんの温かいご協力のおかげで職を全うすることができた」と謝意を表すとともに、「災害はいつやって来るか分からない。次の世代にも防災意識の継承を」と地元住民に向けてメッセージを送った。 (日置文恵)

青森県おいらせ町初の「防災危機管理専門員」

 池添さんは航空自衛隊の元戦闘機パイロットで、三沢基地(青森)の3空団防衛部長、北空運用課長などを歴任し、2012年6月に定年退官。自宅が三沢市にあることから、同年7月、隣町のおいらせ町に新設された「防災危機管理専門員」の一般公募に応募し、面接試験を経て採用された。

 おいらせ町は人口約2万5000人。太平洋に面した平野部の町で、11年の東日本大震災では震度5強の強い揺れと共に8メートルの大津波に襲われ、漁港や農地などが甚大な被害を受けた。幸い、防災行政無線などによる避難の呼び掛けで死者・行方不明者は出なかったものの、今後の課題として、防潮堤などのハード面の充実と共に、危機管理を担うソフト面の在り方が浮き彫りになった。

 「防災危機管理専門員」は・・・

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