朝雲寸言2008/6/12付

中央官庁の職員は、国会待機などで深夜に帰宅することが多い。終電がなくなると、帰宅の足はタクシーだ。そのタクシーで、職員が缶ビールをもらったり、現金や商品券を受け取っていた事実が判明した。業界では「居酒屋タクシー」と呼んでいるそうだ▼最も多かったのは財務省の383人で、この中には、料金の10%を現金で受け取るという悪質なケースもあった。次に多いのが国土交通省の36人、厚生労働省、防衛省でも18人いたという。もっとも、中にはあめ玉をもらったというのも入っているらしく、どこまでが通常のサービスで、どこからが「過剰接待」になるかの線引きは難しい。
問題は、タクシー代が税金で支払われていることだ。仮に、料金を水増ししてその一部を現金で受け取っているとすれば、詐欺、横領のたぐいだ。また、3000円のキックバックを繰り返せば、1件5000円以上の贈与について報告が義務づけられている公務員倫理法の脱法行為でもある。
あまつさえ、税金を扱う財務省で税金の扱いがルーズなことは許し難い。400人近い職員がこんな悪習を続けていたとすれば、それはもはや個人の問題を超えて、組織文化の問題だ。それにしても、なんと「セコイ」連中なのだろう。こんな輩に国を背負う気概など期待できない。
防衛省に限って言えば、昔「ノーパンしゃぶしゃぶ」と嘲笑された財務省と一緒にされたことを怒るべきだ。