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朝雲寸言2008/4/17付
最近、政治家やマスコミが忘れかけているのは、空自が未だイラクで国連や多国籍軍の輸送支援を続けているという事実だ。2004年3月に活動を開始して4年あまり、この間の任務飛行は約700回に達している。一昨年夏、陸自部隊が撤収した後は、主にバグダッドや北部のエルビルに飛行している。
そのバグダッドでは、サドル師派の民兵と政府軍や米軍との戦闘が頻発し、日本大使館員が常駐する、いわゆるグリーン・ゾーンや、空自の連絡要員が駐在するバグダッド空港のキャンプ・ビクトリーにも、迫撃砲やロケットによる攻撃が続いている。
昨年春に米軍が増派されて以来、バグダッドや中西部の治安情勢は改善した。一方、今年に入って、シーア派内の主導権争いにからむ武力衝突が激しくなった。衝突は南部バスラで始まり、最近ではバグダッドに飛び火している。
幸い、わが大使館員や自衛隊員に被害は出ていないが、間接照準の火器によるヒット・エンド・ラン攻撃だから、被害が出るか否かはあくまで確率の問題に過ぎない。政治の命令によって、国のために危険に晒されている日本人がいる。その政治は、日銀総裁人事や道路特定財源をめぐって、政局がらみの党利党略に明け暮れている。
ガソリンの値段も大事だろうが、政治の役割はそれだけではない。そういう政治を持った以上、我々は、大使館員や隊員の無事を、ただ祈るしかないのか。
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