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朝雲寸言2008/1/3付
新年を迎えると誰しも、この1年の幸せを願う。だが、幸せの中身は人によってまちまちだ。
幸、不幸は主観的な基準で決まる。他人の不幸を見て幸せと感じることもあるし、大きな不幸の中では小さな不幸を幸せに感じることもある。要は幸福が相対的な観念だからだろう。しかし昨年の防衛省は、どこから見ても幸せとは言い難い1年だった。
一方、結果がどうあれ、やれるだけのことはやったという満足感を幸せと感じることもある。幸福は、他者の評価に依存せず、自らの絶対的な基準で測ることもできる。その意味で言えば、イラクにせよインド洋にせよ災害派遣にせよ、防衛省・自衛隊は、大いに自信と満足感を持っていいだろう。
幸せや運は、天から降ってくるわけではない。良いことも悪いことも原因とプロセスがあって結果がある。それを知らない者にとっては、幸・不幸は運命と思うが、結果に至るメカニズムを知る者にとっては、運命そのものがチャレンジの対象になる。
個人や一部局にとって運命的なことも、集団の英知をもってすれば変えることができる。組織の組織たる所以はそこにある。他方、組織全体が視野狭窄に陥った場合、そして、それが長年の慣行となった場合には、組織は英知ではなく愚鈍の源となる。
今年、最大のテーマは防衛省の改革だ。やるべきことをやれば、世間の評価は自ずとついてくる。大事なことは視野を広げることだ。
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