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朝雲寸言2007/12/20付
友人から、今この混迷の時代に待望すべき政治家は誰かと問われ、答えに窮してしまった。確かに、今日の政治の混迷は歴史の転換点を想起させるが、求められるリーダー像が見えて来ない。
有能なリーダーが登場するのは、本人の資質もさることながら、それを求める時代の必然がある。古代ローマのシーザーも、第2次大戦のチャーチルも然り。日本史でも、聖徳太子に始まり、信長、家康を経て明治維新に至るまで、リーダーが時代を作ったというより、時代がリーダーを求め、発掘した。
今日の議会制民主主義の下では、リーダーは選挙によって選ばれる。選挙で勝つためには大衆的な人気が必要で、大衆的人気を左右するのはメディアの力だ。特にテレビやインターネットの普及した現代には、視聴率やアクセスのとれる面白さが重要な要素になる。今日のリーダーは、時代が求めるのではなく、メディアが求めるものによって決まる。
先日、TBSの朝のワイド・ショーで、みのもんた氏がインド洋での給油活動に触れ、「石油の値段が高いときになぜアメリカに給油をするのか」とコメントしていた。石油の高騰はどこの国でも同じで、氏の主張は「石油が高いときはテロとの闘いを休め」と言うに等しい。
「庶民派」で売れるワイド・ショーで、こんな道理を外れたコメントが発信される現実を見ると、求められるリーダー像が見えてこないのも肯ける。
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