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朝雲寸言2007/10/11付
KYのイニシャルの方には不運なことだが、最近、KYと言えば「空気が読めない」という意味になるそうだ。私たちの周囲にも、KYな人や振る舞いに事欠かないが、有力な政治家のKYは、国民にとって誠にHM(端迷惑)だ。
民主党の小沢党首が雑誌『世界』に発表した論文で、国連決議でオーソライズされれば、武力行使を含む活動に参加しても、それは憲法の趣旨に合致する、自分が政権を取れば、アフガンのISAF(国際治安支援部隊)にも参加するし、スーダンのダルフールにおけるPKOにも参加する、と主張している。
国連のお墨付きがあれば何をやっても憲法の精神に合致するというのは、氏のかねてからの主張だが、その論拠は、「国際社会で名誉ある地位を占めたい」という憲法前文に置かれている。だが、憲法前文を国連の軍事活動に参加する論拠とする読み方には、かねてからID(良いとこ取り)のTG(つまみ食い)という批判がある。
より基本的な問題は、既に多くの犠牲者を出しているISAFやダルフールに自衛隊を派遣する場合の安全確保に触れていないことだ。「政権を取ったら出す」と言う以上、隊員の安全確保策を示さないことは、経済政策の財源を示さないことと同じだ。
原理原則を通しさえすれば隊員の安全など「そんなの関係ない」という論理はあまりに無責任だ。こういう人を自衛隊の最高指揮官にはしたくない。
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