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朝雲寸言2007/10/4付
北京の6者協議で合意があったようだ。報道によれば、年内に、北朝鮮が寧辺など3カ所の核施設を「無能力化」すると同時に、ウラン濃縮を含むすべての核開発計画を申告する。その見返りとして、各国は重油などのエネルギー支援を行い、アメリカは北朝鮮のテロ支援国家の指定を解除する、という。
北朝鮮の行動に期限を設定したことは成果と言える。一方、「無能力化」が何を意味するかは明確でない。単に施設にカギをかけるぐらいで無能力化とは言えない。もっと深刻な問題は、これまでに製造された核兵器数個分の核材料が、今どこで、どういう形(核弾頭かどうかなど)で保管されているのかが問われていないことだ。
6者協議が急展開したのは、アメリカの態度の変化によるところが大きい。イラク問題を抱えたブッシュ政権が、北の核について話し合いによる解決を模索すること自体は悪くない。だが、北が既に数発分の核兵器を保有しているとしたら、それを「拡散させない」だけでは「非核化」とは言えない。
どうやらアメリカは、現有の北の核は脅威ではないと考えているようだ。だがそう言えるためには、北の核開発が未だミサイルに乗せて日本や米本土に飛ばせるまで進んでいないか、あるいは数発ならMDシステムで撃ち落とせると考えなければ辻褄が合わない。拉致問題も重要だが、戦略的評価こそ、日米でしっかり共有してもらいたい。
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