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朝雲寸言2007/6/21付
米軍のトップ、ピーター・ペース統合参謀本部議長が更迭される。議長職は2年が任期だが、再任されて2期勤めるのがこれまでの習わしで、1期目が終わる9月末で退任するのは事実上の更迭だ。
理由は、民主党が多数となった議会で承認を受けられそうもないので辞任を求められたが、彼は、兵士がイラクで戦っている最中に辞任することを潔しとせず、解任される道を選んだという。
ペース議長(大将)は海兵隊からの初の統参議長として注目された。前任のマイヤーズ空軍大将の下で副議長を務め、イラクとの関わりが深くなりすぎたのか、あるいは別のいい方をすれば、ラムズフェルド前国防長官との関わりが深くなりすぎたということかも知れない。
ただ、ペース氏は若いころベトナム戦争に従軍した経験から、ブッシュ・ホワイトハウスが求める「殺した敵の数を報告させる」やり方に批判的だったともいう。5000人の武装勢力を殺してもまた5000人の敵が現れる。部隊の安全を守りながらできるだけ敵を殺さずに治安を回復するのが大切で、敵の死体を数えることに熱中すると作戦の本質を見失ってしまう、と。
また、ラムズフェルド前長官は多くの軍人から嫌われていたといわれるが、ペース氏は、それでも誰かが議長をしなければならない、と語っていたらしい。「狡兎死して走狗煮らる」と言うが、戦半ばで政治に解任されるのは無念だろう。
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