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朝雲寸言2007/2/1付
今年も国会の季節が始まった。国会議員は「選良」であり「国民の代表」である。ならば、国民に選ばれた「先生」の議論を聞けばさぞ勉強になるかというと、誰もそうは思わない。テレビのワイドショーをみて、誰も利口になったとは思わないのと同じだ。
「面白くなければテレビじゃない」という宣伝文句があったが、政治は、面白ければ良いわけではない。例えば、政治家の失言は「面白い」。厚労大臣が「女性は子供を産む機械」という比喩を使ったことで、ワイドショーでも国会でも集中砲火を浴びている。
女性蔑視ということだが、女に限らず、男も「月給運搬機」といわれたりする。「職場の歯車」といわれることもある。誰も人間と機械が同じと思っているわけはないので、要はたとえが良いか悪いかという問題だ。
厚労大臣の場合、女性が安心して子供を産むにはどうするかという社会的視点が必要なところを、機械の生産性を例にするといった単純な発想で発言したことは確かに問題だ。だが、この一言をもって「女性蔑視だから辞任しろ」というのは、やはり揚げ足取りだろう。
悪役を作り、それを懲らしめて国民に満足を与え、真の問題から目をそらせるのが衆愚政治の常套手段だが、「衆愚」であることを前提にするから、テレビでは「やらせ」が横行し、企業は賞味期限を改ざんし、政治は政治資金を隠蔽する。それがワイドショー政治の帰結だ。
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