防衛関係資料

 

16年度業計 主な内容

防衛庁は8月29日、平成16年度の業務計画と概算要求をまとめ、同日、財務省に提出した。このうち、防衛力整備基本方針7項目と組織編成・正面装備、その他に分類された16年度業計の主な内容は次の通り。(◎は新規事業・装備、予算額は契約ベース)

【基本方針1関連】

◇弾道ミサイル防衛(BMD)に係る諸施策の推進
大量破壊兵器等の拡散状況を踏まえ、我が国国民の生命・財産を守るため、政府における検討を踏まえつつ、弾道ミサイル防衛に係る諸施策を推進する。BMDシステムの整備は、イージス艦、ペトリオット、バッジシステムなど、現有装備を最大限活用して効率的に進める。
 (1)◎BMDシステム(1341億円)の整備
 ▽海上配備型上層ウエポンシステム=イージス艦の改修、SM3ミサイルの取得▽地上配備型下層ウエポンシステム=ペトリオット・システムの改修、PAC3ミサイルの取得▽指揮統制・通信システム=バッジシステムへの弾道ミサイル対処機能の付加。
 (2)将来のBMDシステムに関する研究等(82億円)
 ▽日米共同技術研究(将来の海上配備型システムの研究)▽我が国の防空システムの在り方に関する総合的調査研究▽多国間BMDカンファレンスへの参加。
 (3)◎BMD推進のための体制強化。
 ▽BMDの推進にあたり、BMDをめぐる政策上の諸課題に対する措置を適切に講じる体制を強化するため、防衛局防衛政策課に◎弾道ミサイル防衛室(仮称)を新設。

【基本方針2関連】

◇ゲリラや特殊部隊の侵入への対応(280億円)
中期防の重視事項であるゲリラや特殊部隊の侵入対処について、沿岸部等における警戒監視、侵入した特殊部隊等の捜索、捕獲・撃破、重要施設防護等について対処能力の向上を図る。その際、警察等関係機関との連携を重視する。
 (1)沿岸部等における警戒監視・情報収集
 ▽沿岸監視能力の強化=移動監視レーダー等の整備、沿岸監視訓練の実施▽離島部における警戒監視能力の強化=離島対処訓練の実施。
 (2)侵入したゲリラや特殊部隊の捜索、重要施設等の防護
 ▽初動捜索能力の強化=各種車両・ヘリコプター・無線機の整備、初動対処部隊用の情報収集・伝送器材の整備▽夜間捜索能力の強化=個人用暗視装置(約3700個)の整備▽重要施設等の防護能力の強化=施設防護用器材の整備、重要施設防護のための指揮所訓練の実施。
 (3)侵入したゲリラや特殊部隊の捕獲・撃破
 ▽◎市街地戦闘に係る派米訓練成果を各部隊に普及するための訓練の実施▽各種訓練用施設等の整備=都市型の訓練施設の整備、◎閉所戦闘訓練用資材の整備、普通科部隊戦闘射撃訓練シミュレーターの整備。
 (4)警察との連携の強化
 ▽治安出動に係る警察との共同訓練。

◇不審船への対応(100億円)
これまでの政府全体の取り組みを踏まえつつ、不審船の発見・分析、停船のための対応、停船後の対応について対処能力の向上を図る。その際、引き続き海上保安庁等との連携を重視する。
 (1)不審船の発見・分析
 ▽航空機の情報伝送能力の強化=P3C用衛星通信装置の整備(本装置の整備により、我が国周辺海域において撮影した画像をリアルタイムで伝送し得る態勢を構築)、SH60Jへの映像伝送装置の整備▽航空機による常続的警戒監視態勢の維持。
 (2)停船のための対応
 ▽小型水上船舶に対する射撃能力の向上=高性能20ミリ機関砲(CIWS)に対する水上射撃機能の付加▽航空機の自機防御能力の強化=P3C・SH60J/K用自機防御装置の整備、SH60J/K操縦席への防弾板の整備。
 (3)停船後の対応
 ▽特別警備隊の即応態勢の維持・強化=装備品等の整備▽立入検査要員の能力強化=立入検査要領の各部隊への訓練指導・講習。
 (4)海上保安庁との連携の強化
 ▽海上保安庁との共同訓練。

◇核・生物・化学兵器による攻撃への対応(72億円)
中期防の重視事項である核・生物・化学兵器による攻撃対処について必要な能力の向上を図る。特に生物兵器への対処については、防衛庁報告書「生物兵器対処に係る基本的考え方」に沿って、検知・同定、防護、予防、診断・治療、除染等、必要な各種機能の充実に取り組む。その際、一連の対処行動の端緒となる検知・同定機能を重点的に整備する。
▽検知・同定=◎生物偵察車(仮称)、生物剤警報器(仮称)の整備、◎生物剤検知・同定技術の研究、◎化学剤監視装置(試験用器材)の取得▽防護=化学防護車、個人用防護装備(約1万200組)、部隊用防護装置等の整備▽予防=天然痘ワクチンの更新▽診断・治療=米陸軍への衛生連絡官の派遣▽除染=除染車、除染装置等の整備▽人材育成=国外隊付訓練の実施。

◇各種災害への対処(788億円)
各種災害に適切に対処し得る態勢を整備する。
 ▽情報収集・伝達態勢の整備=ヘリコプター映像伝送装置の整備、野外無線機等通信器材の整備▽救出・救難態勢の整備=救難ヘリコプターの整備、人命救助システムの維持整備▽人員・物資の輸送態勢の整備=輸送ヘリコプターの整備▽生活支援・障害除去等の態勢等の整備=浄水セット、野外炊具の整備▽特殊災害への対応態勢の整備(化学防護部隊の充実)=化学防護車、除染車の整備▽災害派遣時の対処能力を高める措置=機動衛生態勢の整備(航空医学実験隊に◎機動衛生研究班の新設)、地誌等の整備、災害対処のための訓練の実施。

【基本方針3関連】
◇統合運用態勢の充実
(32億円)
昨年12月にとりまとめた「統合運用に関する検討」成果報告書等を踏まえつつ、「自衛隊の運用は統合運用を基本とする」態勢へ平成17年度に円滑に移行しうるよう、必要な施策を総合的・計画的に推進する。
 (1)新たな統合運用態勢への移行にむけた検討
 ▽統合運用に関する調査研究体制の充実・強化のため◎統合幕僚学校の研究員の増員▽◎統合無線機の研究▽統合運用態勢への移行に向けた検証のための指揮所演習▽◎新たな統合運用態勢に適合した防衛、警備等計画に係る集合検討会と部隊説明▽◎統合運用分析用プログラムの整備。
 (2)統合訓練等を通じた統合運用能力の強化
 ▽日米共同統合演習(実動演習)▽自衛隊統合防災演習▽統合後方補給訓練等

【基本方針4関連】
◇より安定した安全保障環境の構築への取り組み
安全保障対話・防衛交流について、これまで築いてきた関係諸国との信頼関係を維持しつつ、2国間交流では更なる拡大を図るよう努める。また、部隊間、多国間交流についても、アジア・太平洋地域の平和と安定を確保し、国際社会からより一層の信頼を得られるよう、我が国が主体的に交流の場を提供する。また、国際社会の軍備管理・軍縮分野への努力に対して、国連を含む国際機関などが行う各種国際会議への参加を積極的に拡大する。さらに、国際平和協力業務等を積極的に推進する。
 (1)安全保障対話・防衛交流の推進
 ▽政策的交流
 (イ)関係諸国との防衛首脳級、次官級及び防衛当局実務者級の協議・意見交換の実施(ロ)統幕スタッフトークスなどの各自衛隊等の防衛実務担当者級の協議・意見交換の実施(ハ)◎アジア・太平洋諸国参謀総長等(CHOD)会議の日米共催。
 ▽部隊間交流等
 (イ)西太平洋潜水艦救難訓練への参加(ロ)西太平洋掃海訓練への参加。
 ▽多国間対話
 (イ)アジア・太平洋地域防衛当局者フォーラム及び同分科会の開催(ロ)アジア・太平洋諸国安全保障セミナーの開催。
 (2)軍備管理・軍縮分野に対する協力
 ▽国連軍縮会議等への参加▽特定通常兵器使用禁止・制限条約(CCW)関連会合への参加▽対人地雷禁止条約(オタワ条約)関連会合への参加。
 (3)国際平和協力業務等の積極的推進
 ▽国際平和協力業務等に関する教育訓練の実施▽国連東チモール支援団(UNMISET)への部隊等派遣。

【基本方針5関連】
◇軍事科学技術の進展への対応(1821億円)
軍事科学技術の動向を踏まえ、統合運用や防衛力の情報化・ネットワーク化等を重視しつつ、先進的な技術研究開発を推進する。
 (1)研究開発の積極的な実施
 ▽固定翼哨戒機(P3C)・輸送機(C1)の後継機の開発▽◎無人機研究システムの開発▽◎次期機上電波測定装置の開発▽◎対空戦闘指揮統制システムの開発▽◎中距離多目的誘導弾の開発▽◎統合無線機の研究▽◎生物剤検知・同定技術の研究。
 (2)将来のBMDシステムに関する研究
 ▽日米共同技術研究(将来の海上配備型システムの研究)。
 (3)研究開発体制の強化
 ▽技術研究本部の改組(◎技術開発官=統合先進技術担当(仮称)の新設等)。

【基本方針6関連】
◇情報機能の強化
情報機能の強化を図るため、情報本部等における情報収集・分析体制及び情報保全体制の充実強化を図るとともに、各種情報収集器材・装置の充実を図る。
 (1)情報収集・分析体制の強化
 ▽情報本部における空間情報業務実施態勢の整備▽衛星画像の解析技術の高度化を図るため、情報本部画像・地理部に◎研究担当部門を新設▽情報本部の要員の増強(緊急・動態部、画像・地理部、電波部等)▽情報収集器材・装置の充実。
 (2)情報保全体制の強化
 ▽海上及び航空自衛隊の情報保全隊の要員の増強。

◇高度情報通信ネットワークの構築(1555億円)
情報通信技術(IT)を活用した情報通信機能を強化し、情報セキュリティーの確保を図りつつ、防衛庁・自衛隊を通じた高度なネットワーク環境の整備を一層推進する。
 (1)高度なネットワーク環境の整備
 ▽防衛情報通信基盤(DII)の整備(クローズ系の構築に着手等)▽コンピューター・システム共通運用基盤(COE)の整備。
 (2)情報通信機能の強化
 ▽中央指揮システムの充実▽◎師団等指揮システム及び師団通信システム等の整備▽海上作戦部隊指揮統制支援システム器材の整備▽自動警戒管制組織(バッジ・システム)の航空警戒管制機能の近代化(自動警戒管制システムの整備)。
 (3)情報セキュリティーの確保
 ▽陸上自衛隊電算機防護システムの整備▽◎陸上自衛隊システム防護隊(仮称)の新編▽◎中央指揮所管理運営室システム保全班クルー要員の増員▽中央指揮システムの◎システム監視分析装置の整備▽サイバー攻撃に対する対処手法の研究。
 (4)その他
 ▽ITの進展に対応した教育の推進。

◇人事施策、教育・部隊訓練の充実
自衛隊員として常に高い規律と士気の保持に努めるとともに、メンタルヘルス(精神的健康)の維持向上や各種隊員施策の充実を図る。また、自衛隊の任務の多様化・国際化、装備品の高度化に対応し得るよう、質の高い人材の確保育成に努めるとともに、多様な事態に迅速かつ適切に対応し得る精強な部隊の練成を図る。
 (1)高い規律・士気の保持(人事管理施策の推進)
 ▽服務規律の徹底=部隊等での精神教育等の実施。
 ▽メンタルヘルスの維持向上施策等の推進=各種相談体制の整備等。
 (2)隊員施策の推進
 ▽生活関連、勤務環境改善施設の整備(887億円)
 (イ)生活関連施設(隊舎)の整備率は92・4%(ロ)C規格(55・)以上の宿舎の充足率は69・4%(ハ)勤務環境改善施設(整備工場)の整備率は53・5%。
 ▽処遇改善(697億円)
 (イ)諸手当の改善(ロ)雑役務の部外委託。
 ▽就職援護施策の充実(19億円)。
 (3)教育の充実
 ▽国際化に対応した教育の推進=国防大学等への海外留学の実施、留学生受け入れの充実、語学教育の実施、国際セミナーの開催▽装備品の高度化に対応した教育の推進=◎AH64D用戦闘シミュレーター、哨戒ヘリコプター(SH60K)整備実習用装置の整備。
 (4)部隊訓練の充実
 ▽訓練施設・器材の充実
 ▽各種訓練の実施
 (イ)共通=統合演習(日米共同統合演習=実動)、自衛隊統合防災演習、日米共同訓練(指揮所、実動各演習)。
 (ロ)陸自=陸上自衛隊演習(5年ぶり)。北方機動特別演習(東北方の1個師団)、ホーク年次射撃(各方面17個中隊)、地対艦誘導弾年次射撃(中方を除く各方面6個連隊)、米国における射撃訓練(中方基幹の戦車、対戦車ヘリ、対戦車ミサイル、MLRS各部隊)、米国における実動訓練(ゲリラや特殊部隊の侵入対処等の訓練で中方の1個中隊)、中・重砲長距離射撃訓練(北方を除く各方面隊の6個大隊等)、ロケット部隊年次射撃(北、東北、西方と富校の4個隊)
 (ハ)海自=海上自衛隊演習(図演)、自衛艦隊総合訓練(実動)、米国派遣訓練(リムパックに護衛艦等10隻、航空機9機。ハワイ派遣に潜水艦1隻)、遠洋練習航海(中・南米方面。練習艦・護衛艦計3隻)、外洋練習航海(飛行幹候は護衛艦2隻、部内幹候は護衛艦3隻で、ともに東アジア方面)、護衛隊群の群訓練等(各群4回と大規模災害対処訓練)、P3C等群訓練(各群3回)。このほか、西太平洋掃海訓練と西太平洋潜水艦救難訓練に参加。
 (ニ)空自=航空総隊総合演習、空中給油訓練(F154機)、高射部隊等年次射撃訓練(12個高射隊、6個指揮所運用隊、射撃器材2組、◎1個基地防空射撃隊)、国外運航訓練(U41機)、米空軍演習(コープサンダー演習。F15、E767、C130計10機と携SAM追随訓練用器材6組)

【その他】
◇環境対策等
自衛隊駐屯地(基地)・演習場等における環境対策の徹底を図るとともに、環境負荷の低減に向けた取り組みの推進を図る。また、安全対策、衛生施策、総合取得改革の推進を図る。
 (1)環境対策(109億円)環境の維持・保全に必要な措置を講ずるとともに、環境負荷の低減に向けた取り組みの推進を図る。
 ▽大気保全対策▽リサイクル対策▽廃棄物処理対策▽水質保全対策▽環境保全施設の整備▽環境調査。
 (2)安全対策
 ▽航空機の安全対策。
 (3)衛生(344億円)
 ▽自衛隊病院等の医療態勢の整備(自衛隊中央病院の建て替え等)。
 (4)総合取得改革の推進
 ▽調達手続のより一層の透明性・公平性・適正性の確保▽調達に係る情報セキュリティー管理等の強化▽取得関係職員の能力向上。

【組織編成・正面装備】
◇着実な体制変換(組織改編・定員等)
防衛計画の大綱に示された防衛力の水準への円滑な移行に配意しつつ、合理化・効率化・コンパクト化を着実に進める。また、装備の更新・近代化等に対応するべく所要の組織改編を行うとともに、必要な要員の確保を図る。
 (1)部隊等の改編
 ▽8師団(司令部・北熊本)の改編=新たな陸自体制に対応のため、9600人体制から8800人体制に近代化改編し、防衛警備体制を整備する。軽装甲機動車、軽対戦車誘導弾、近距離地対空誘導弾の導入で機動力と火力を向上、戦車大隊を3個中隊から4個中隊編成にして戦車戦闘機能を充実。また、即応予備自衛官約1300人を24普運(えびの)などに導入、普連の整備員を集約、統合して師団の補給整備体制を改善し、8後支連を改編。
 ▽◎西部方面情報処理隊(仮称)の新編=現代戦のすう勢に対応し、ぼう大な情報を迅速、正確に収集・処理する機能を強化するため、西方の情報処理体制を整備する。健軍・約30人。
 ▽◎西部方面通信情報隊(仮称)の新編=多数の島しょを含む広大な防衛警備地区を担任する西方の情報収集機能を強化のため、長距離の通信情報収集体制を整備。健軍・約70人。
 ▽◎システム防護隊(仮称)の新編=陸自の各種システムに対するサイバー攻撃等への対処機能強化のため、サイバー攻撃等を一元的に分析・対処・標定できる体制を整備。市ヶ谷・約60人。
 ▽海自の呉・江田島地区の衛生体制を整備のため、江田島病院を廃止し、◎呉病院(仮称)を新設。
 ▽◎エアクッション艇隊の新編=「おおすみ」型輸送艦に搭載のエアクッション艇(LCAC)6隻を整備のため、1輸隊(呉)隷下に新編。
 ▽◎小牧管制隊(仮称)の新編=共用する民間の名古屋空港が移転(17年2月以降)するのに伴い、飛行場の管制業務を担当する。約80人。
 ▽◎航空支援集団副司令官(仮称)の新設。
 ▽BMD推進の体制強化のため、防衛局防衛政策課に◎弾道ミサイル防衛室(仮称)を新設。
 ▽緊急事態対処体制強化のため、運用局運用企画課に◎緊急事態対処企画室(仮称)を新設。
 (2)自衛官定数の変更等
 ▽自衛官定数の変更=自衛官は即応予備自衛官を含め、15年度末の26万2708人から16年度末26万2273人に減員。(詳細は別表)
 ▽自衛官の平均人員等=16年度の平均人員は陸自14万5907人(平均充足率91・29%)、海自4万3694人(同95・32%)、空自4万4940人(同95・03%)
 ▽予備自衛官の員数=員数増は行わない。16年度末は陸自4万6000人、海自1100人、空自800人。
 ▽予備自衛官補の員数=16年度に新たに380人を採用予定で、同年度末には陸自合計995人。
 ◇着実な防衛力整備(7937億円。BMD関係経費を除く)
 防衛力の合理化・効率化・コンパクト化を推進するにあたり、防空能力、周辺海域の防衛能力、海上交通の安全確保能力、着上陸侵攻対処能力と各種の攻撃形態の対処能力の確保に留意しつつ、必要な装備の更新・近代化を行う。
 (1)陸上防衛力
 ▽ゲリラや特殊部隊の侵入対処、災害派遣等に有効な装輪装甲車、軽装甲機動車、暗視装置、施設器材等を整備▽火砲の減勢に伴い99式自走155ミリ榴弾砲と多連装ロケットシステムMLRSを整備▽74式戦車の減勢に伴い、90式戦車を整備▽対戦車ヘリコプター(AH1S)の減勢に伴い、戦闘ヘリコプター(AH64D)を整備▽地対空誘導弾(改良ホーク)の後継として、将来の経空脅威の動向に柔軟・的確に対応し得る03式中距離地対空誘導弾を整備。
 ▽甲類の調達=89式小銃3254丁、5・56ミリ機関銃MINIMI252丁、12・7ミリ重機関銃141丁、87式対戦車誘導弾発射装置19セット、81ミリ迫撃砲L16 26門、120ミリ迫撃砲RT6門、99式自走155ミリ榴弾砲9両、多連装ロケットシステムMLRS3両、90式戦車17両、89式装甲戦闘車1両、軽装甲機動車183両、96式装輪装甲車20両、87式偵察警戒車1両、87式砲側弾薬車1両、99式弾薬給弾車1両、90式戦車回収車1両、91式戦車橋1両、78式雪上車19両、化学防護車2両、対人狙撃銃72丁。
 ▽乙類の調達=車両、通信器材、施設器材等総額772億円。
 ▽航空機の調達=AH64D戦闘ヘリ2機、OH1観測ヘリ2機、UH60JA多用途ヘリ1機、UH1Jヘリ4機、CH47JA輸送ヘリ1機、LR2連絡偵察機1機の計11機。
 ▽誘導弾の調達=03式中距離地対空誘導弾0・25個群強、81式短距離地対空誘導弾の改善2セット、93式近距離地対空誘導弾8セット、91式携帯地対空誘導弾32セット、96式多目的誘導弾システム1セット、01式軽対戦車誘導弾240セット。
 (2)海上防衛力
 ▽護衛隊群の旗艦等である護衛艦(DDH)の減勢に伴い、情報・指揮通信能力とヘリコプター運用・整備能力等を向上した◎護衛艦(DDH)を整備▽潜水艦の減勢に伴い、水中持続力等を向上した◎潜水艦(SS)を整備▽掃海艇の減勢に伴い、高性能機雷対処能力を向上した◎掃海艇(MSC)を整備▽哨戒ヘリコプター(SH60J)の減勢に伴い、対潜水艦能力・多用途性等を向上した哨戒ヘリコプター(SH60K)を整備▽現有の大型の掃海・輸送ヘリコプター(MH53E)の後継として、掃海具の小型化の動向に対応するとともに、護衛艦への離発着も可能となる中型の新掃海・輸送ヘリコプターを整備。
 ▽艦艇の建造=◎護衛艦DDH(1万3500トン)1隻、◎潜水艦(2900トン)1隻、◎掃海艇(570トン)1隻、多用途支援艦(980トン)1隻の計4隻と、260トン型曳船、50トン曳船、12トン型交通船各1隻の支援船計3隻。合計7隻、1万8272トン。ほかに、「むらさめ」型護衛艦等2隻の短SAMシステムの換装。
 ▽航空機の調達=SH60K哨戒ヘリ9機、新掃海・輸送ヘリ1機の計10機。ほかに電子戦データ収集機EP3の改善1機とP3Cを画像情報収集機への改修1機。

ヘリコプター搭載護衛艦

 (3)航空防衛力
 ▽航空軍事技術の進歩や経空脅威の動向に対応し得る防空能力を確保するため◎要撃戦闘機(F15)の近代化改修(量産化着手)▽現有の支援戦闘機(F1)等の減勢等に伴い、支援戦闘機(F2)を整備▽空中輸送能力の維持を図るために輸送ヘリコプター(CH47J)を整備▽空中における航空機に対する給油機能と国際協力活動にも利用できる輸送機能を有する航空機としてボーイング767空中給油・輸送機を整備▽空中警戒監視能力の向上等を図るため、早期警戒機(E2C)の改善を推進▽現有爆弾に精密誘導性能を付加するため、◎爆弾用精密誘導装置を整備。
 ▽航空機の調達=F2支援戦闘機5機、CH47J輸送ヘリ1機、ボーイング767空中給油・輸送機1機、U125A救難捜索機1機、UH60J救難ヘリ3機、T7初等練習機11機の計22機。ほかにF15要撃戦闘機の近代化改修4機、E2C早期警戒機の改善1機、C130輸送機2機に自己防衛装置を装備。
 ▽誘導弾等の整備=地対空誘導弾ペトリオットの射耗用ミサイル整備総額122億円、軽装甲機動車8両の調達、◎爆弾用精密誘導装置の調達12億円。

F15戦闘機の近代化改修