“最後の木造掃海艇”就役
世界でも最後の「たかしま」 佐世保に配備

“世界最後の木造掃海艇”として掃海隊群第2掃海隊に就役した「たかしま」(2月26日、横浜・ユニバーサル造船京浜事業所で)
海自掃海艇として最後の木造艇(110隻目)となる18年度計画中型掃海艇「たかしま」(570トン)の引渡式・自衛艦旗授与式が2月26日、横浜市鶴見区のユニバーサル造船京浜事業所で行われた。世界の主要国海軍でも木造掃海艇の建造はすでに終了していることから、“世界最後の木造艇”となる。
同艇は掃海隊群2掃隊(佐世保)に同日付で配備、2掃隊「うくしま」は佐世保地方隊の下関基地隊に、同隊の「いえしま」は掃海隊群101掃隊(呉)にそれぞれ転籍、101掃隊の「おぎしま」は除籍された。
「たかしま」の引渡式は午前11時から同社岸壁で行われ、乗員が整列、関係者約100人が見守るなか、三島慎次郎社長から防衛省に同艇が引き渡され、続いて自衛艦旗が松岡横須賀総監から初代艇長の豊田和弘3佐に授与された。このあと乗員が乗艇、国歌吹奏のなか「たかしま」艇尾に自衛艦旗が掲揚された。松岡総監は訓示で「掃海隊群の中核となり、新たな時代の要請にも応えられる艇となってほしい」と述べた。
次の20年度艇からは強化プラスチック(FRP)製の掃海艇となるため、出港・見送り行事では建造に当たった“船大工”ら約250人の同社員が岸壁から「たかしま」を見送った。
◇
中型掃海艇「たかしま」主要目 「ひらしま」型掃海艇の3番艇(艇番号603)で、基準排水量570トン、長さ57メートル、幅9・8メートル、深さ4・4メートル、喫水3メートル。長船首楼型船型で主機に三菱6NMU―TK(B)EI型ディーゼル2基を搭載。出力2200馬力(2軸)、速力約14ノット。乗員約40人。主要兵装は20ミリ機関砲1、係維掃海具1式、水中航走式機雷掃討具S10など。