3月の朝雲ニュース

3/4日付

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チリで大地震 政府、支援策を検討
太平洋沿岸に津波 自衛隊機が監視活動

 南米チリ中部で3月27日午前(日本時間同日午後)、マグニチュード(M)8・8の巨大地震が発生し、震源に近い太平洋岸の都市では軒並み建物が倒壊、さらに地震直後の津波で、判明しているだけでも死者700人以上、損壊家屋150万戸、被災者は約200万人に上る大災害となった。被害状況はさらに拡大する様相を見せている。
  チリ政府の要請を受けた日本政府は3月1日、同国への支援策としていったん国際緊急援助医療チームの派遣を決め、防衛省職員ら調査員3人を現地に派遣したが、その後、同国政府から医療チームの派遣見合わせの申し入れがあり、政府は現地大使館を通じて今後の支援策を調整している。
  一方、この地震に伴う津波は米ハワイや豪州、日本など太平洋の沿岸諸国にも押し寄せた。このため気象庁は2月28日、大津波警報と津波警報を発令。全国各地で住民が一時沿岸から避難した。北沢防衛相の指示を受け、防衛省も地方自治体との連携強化、部隊の情報収集に万全を期すとともに、岩手、宮城、青森各県に連絡要員を派遣した。
  各自衛隊は海自が2空群(八戸)、4空群(厚木)、1空群(鹿屋)からP3C哨戒機、空自が3空団(三沢)のF2戦闘機を順次離陸させ情報を収集。その後も陸自の東北方面航空隊(霞目)、東方航空隊(立川)、海自5空群(沖縄)、空自7空団、偵察航空隊(百里)など延べ72機が上空から監視と警戒に当たった。地上部隊も陸自各方面隊などが人員・車両をそれぞれ派遣、情報収集を行う一方、被害発生に備え事前展開した。
  津波は28日午後から太平洋側に押し寄せたが、三陸地方で潮位が最大1・2メートル上昇した程度で、住民や家屋の被害はなかった。自衛隊各部隊は3月1日午前11時20分過ぎ、官邸情報連絡室の閉鎖を受けそれぞれ活動を終了した。