11/26日付
「響き合う志」をテーマに 華やかに音楽まつり 日本武道館 自衛隊記念日行事の「平成21年度自衛隊音楽まつり」が11月20、21の両日、東京・北の丸の日本武道館で開催された。今年は「翔(かけ)ぬける躍動、響きあう志」をテーマに陸海空の中央・方面各音楽隊やゲストバンドの在日米陸軍軍楽隊、在沖米海兵隊音楽隊など総勢約1000人が出演、2日間で6公演を行い、約4万1000人が来場した。20日の招待公演には鳩山総理夫妻、北沢防衛大臣も訪れ、多彩な演奏やドリル演技を観客とともに楽しんだ。 「音楽まつり」のオープニングセレモニーで国旗を掲げる陸自302保中の隊員(写真はいずれも11月20日、東京・北の丸の日本武道館で) 演奏終了後、客席からあいさつする鳩山首相と、右下は幸夫人 開演に先立ち「自衛隊への理解を」とあいさつする北沢防衛大臣 陸海空13チームの競演となった「自衛太鼓」で、気迫のこもったばちさばきを見せる「遠軽がんぼう太鼓」部員 3自衛隊がドリル演奏を披露した「火」の章で、空自中音の演奏をバックにさっそうと演技する女性隊員 「雷」の章では防大儀仗隊も登場。ファンシードリルで巧みに銃を回しつつ敬礼すると、スタンドから盛んな拍手 沖縄からやってきた米海兵隊音楽隊も指揮者のブラウン上級准尉以下総勢約30人が軽快なジャズを披露した 「音楽通し感動、有難う」客席から鳩山総理 今年の音楽まつりは全6部構成で、第1部「陰」は音楽まつりの練習風景と参加隊員の意気込みを紹介するコーナー。白を基調としたステージ後方に設置された2つのスクリーンにVTRが上映された。 第2部「風」は「風林火山」の「風」で本編のプロローグ。陸海空自衛隊音楽隊(指揮・中村芳文3空佐=空中音)が映画「スーパーマン」のテーマを演奏する中、ナレーションで全体構成を紹介後、302保中の特別儀仗隊(儀仗隊長・村山貴広2陸尉)が国旗を掲げて入場し、会場全員で国歌を斉唱。序曲としてNHK大河ドラマ「天地人」のメーンテーマが演奏された。 第3部「林」は陸自各方面音楽隊のドリル演奏。東北方音(隊長・田村守3陸佐)が炎を連想させる朱と橙色のフラッグ演技や地元の祭りのお囃子を交え「もののけ姫」「サン・ダンシング」「盛岡さんさ踊り」を、中方音(隊長・井田康男3陸佐)がドラムを和太鼓のように床に置いて連打するパフォーマンスを盛り込み「オペラ座の怪人」「阿波踊り」を演奏後、「戦場のメリークリスマス」を合同演奏した。 第4部「雷」の前半は防大儀仗隊(指揮・山本雄輝学生)による「ファンシードリル」で、小気味よいドラムに合わせ小銃を巧みに扱う演技に続く空包発射で会場をどよめかせた。 続いてゲストバンドが登場。在日米陸軍軍楽隊(同・S・キャンベル1等准尉)が黒スーツに黒ソフト、サングラス姿のボーカルを交え「ブルース・ブラザース・レビュー」を軽やかに演奏し、在沖米海兵隊音楽隊(同・F・ブラウン上級准尉)がドリル演技で「海兵隊賛歌」と、重厚なホーンと圧巻のドラム早打ちを交えたジャズナンバー「シング、シング、シング」を披露し喝采を浴びた。 後半は「親から子へ〜そして絆」と題した人気アニメやゲームの関連曲などのコーナーで、各自衛隊音楽隊と米軍軍楽隊が「ドラゴンクエスト」などを演奏した。 第5部「火」は前半が各自衛隊の訓練や派遣行動などの映像をテンポよく編集したイメージビデオを上映しながら、陸自中音(指揮・加藤良幸1陸尉)は302保中と初の合同演技「サイレントドリル」を中心に3曲、海自東音(同・手塚裕之3海佐)は手馴れたフラッグ演技や錨型を描く演技を交えた「海を行く」「軍艦行進曲」の2曲、空中音(同・浦川薫1空尉)は「トリビュート・トゥ・ガンダム」を披露。この後、陸自中音隊長・武田晃1陸佐の指揮で「アフリカンシンフォニー」「宇宙戦艦ヤマト」を合同演奏した。後半は全国の自衛隊和太鼓13チームがステージを埋め、華やかで地域色豊かな個別演奏と、怒とうのような合同演奏で館内を文字通り圧倒した。 フィナーレの第6部「山」は日米両国旗に続き全出演部隊が登場して「出発の歌」を全員で合唱。出演者の退場後、東音隊長・熊崎博幸2海佐の指揮で藤沼直樹3海曹が「巡検」をトランペット吹奏し、すべての演目を終えた。 20日夜の招待公演では開演前、北沢防衛大臣が「今年のテーマは、防衛省・自衛隊が目標に向かう志、任務を着実に遂行する真しな姿と即応性、実効性を保持しているさまを躍動感溢れる音楽演奏で表現している。本音楽まつりで防衛省・自衛隊に対する親近感とご理解を一層深めていただければ幸い」とあいさつ。 鳩山由紀夫総理も舞台の中ごろから幸夫人とともに来場し、アップテンポの曲は手拍子で、最後の「出発の歌」では一緒にメロディーを口ずさんだ。 終演後、鳩山総理は客席であいさつに立ち「私は“北海自衛太鼓”のふるさとからやってきた」と前置き、「自衛隊の皆さんは国内だけではなく、世界各地で人びとのために大変がんばってくださっています。今日お集まりの皆さんとともに、そのことをまず感謝しようじゃありませんか。世界の平和のために、ありがとう。愛のために、ありがとう。そして今日は音楽を通じて私たちにすばらしい感動を与えてくださったことに、心から感謝を申し上げます。今日の感動は世界に絆となってつながってまいります。ぜひ自衛隊の皆さんが、これからも私たちのため、世界の皆さんのため、精一杯、活躍されることを心から祈りつつ、あらためて2カ月前に総理大臣になった鳩山から、皆さまを代表して感謝を申し上げます。ありがとうございました」と述べた。