10月の朝雲ニュース

10/29日付

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観艦式 総理大臣訓示 (菅臨時首相代理)

 本日、自衛隊記念日観艦式に当たり、威風堂々たる艦艇・航空機の雄姿、そして士気旺盛な隊員諸官に接することができたことは、観閲官として大きな喜びとするところであります。
  自衛隊は、我が国の平和と安全及び独立という国の根本を支える組織として、創設から半世紀以上にわたり、その任務を果たしてまいりました。この組織の任務遂行を支えているのは、事に臨んでは危険を顧みず、責務を全うすることを誓った一人一人の自衛隊員の尊い意志と、日々の訓練の賜物であると思います。観艦式の場において、そのような自衛隊員諸官の努力の成果を査閲することは、我が国の万全の備えと、国民の安全を守る自衛隊の強い決意を確認する、またとない機会であると考えております。
  近年、我が国をめぐる安全保障環境は大きく変化し、大量破壊兵器や弾道ミサイルの拡散、国際テロなどの新たな脅威や多様な事態への対応が課題になっており、自衛隊に求められる役割は益々多様かつ重要なものとなってきております。このような中、海上自衛隊はテロ対策のためのインド洋における補給支援活動や弾道ミサイル防衛などの様々な任務を担ってきたところです。
  本年4月、北朝鮮は、日本上空を越えるミサイルの発射を行い、さらに5月には、核実験の実施を発表いたしました。これは、我が国の安全保障はもとより東アジア及び国際社会の平和と安全に対する重大かつ深刻な脅威であり、断じて容認することはできません。このような情勢を受け、政府としては、同盟国たる米国との協力は無論のこと、中国、韓国、ロシアといった関係諸国とも緊密に連携し、国家と国民の安全の確保に万全を期していかねばなりません。
  また、近年、ソマリア沖・アデン湾において、海賊被害が急増していることを受け、海上自衛隊は、2隻の護衛艦と2機のP3C哨戒機を派遣し、海上交通の安全確保と日本国民の生命・財産を保護するための活動を行っております。
  我が国が安全と繁栄を享受するためには、国際社会全体の平和と安定が不可欠であり、ソマリア沖での海上自衛隊の活動も、広く内外から高い評価と感謝の言葉を頂いております。このように、グローバル化が進展する中で、自衛隊の活動の場は海外に広がってきております。我が国の主体的判断と民主的統制の下で、自衛隊が国際社会の平和と安定に貢献していくことを望みます。
  本日の式典に臨み、私は、国の防衛という崇高な使命に取り組む自衛隊員の日々の努力と、伝統に培われた実績に対し、大きな誇りを感じている次第であります。
  隊員諸官においては、我が国が長く平和と繁栄を享受できるように、常に国民とともにあり、国を守るという使命を深く自覚し、任務に精励されることを強く要望して、私の訓示とします。