2009新春メッセージ
「汗する」を忘れずに
防衛副大臣 北村誠吾
隊員諸官、ご家族の皆様、支援者の皆様、新年あけましておめでとうございます。特に、ゴラン高原、ネパール、スーダン、クウェート、在外大使館等国外で勤務されている隊員諸官並びに対領空侵犯措置、警戒監視等への対応のため、年末年始を問わず、任務に従事されている隊員諸官に衷心より敬意を表します。
さて、防衛省・自衛隊においては、昨年、航空自衛隊によるイラク等での輸送活動を12月に終了しましたが、海上自衛隊によるインド洋での補給支援活動については、今年1月以降も1年間期間を延長して実施されることになります。
防衛省としては、今後とも「テロとの戦い」をはじめとする国際平和協力活動について、主体的・積極的に取り組んで行く必要があると考えております。
他方、数々の事故・事案や不祥事が生起したことは、誠に遺憾であり反省しなければなりません。一刻も早く国民の皆様からの信頼を回復するためにも、昨年7月に提出された防衛省改革会議の報告書に示された様々な提言を早期に実現する必要があります。
私は、常日頃から「汗する」ことが大切だと思っております。隊員諸官は、率先垂範して「体に汗する」ことは勿論ですが、相手を思いやって「心に汗する」ことも忘れず、本年も国内外で、任務や訓練に精励してもらいたいと思います。
私も新年を迎え気持ちも新たに、武田・岸両政務官の協力を得ながら、浜田大臣を補佐し、全身全霊をもって防衛副大臣の職を務めてまいる所存です。
末筆になりましたが、隊員のご家族や防衛省・自衛隊に対し、ご支援を賜っております皆様方のご健勝とご多幸を祈念して、新年のご挨拶とさせて頂きます。
日米同盟関係を堅持
大臣政務官 武田良太
新年あけましておめでとうございます。新しい年を皆さまと一緒に迎えることができますことを、大変光栄に思いますとともに、その重責に身が引き締まる思いであります。
昨年を振り返りますと、米国大統領選挙が世界的な注目を集めましたが、我が国としては新政権となっても、BMDにおける協力体制の強化、在日米軍再編の円滑な実施等、これまで通り米国との同盟関係を堅持するものであります。
一方、国内においては、補給支援特措法の延長が国会において可決され、インド洋における補給支援活動を継続することとなりました。また、航空自衛隊が行っていたイラク復興支援輸送活動を終了し、現在は撤収業務を行っております。
私も、昨年末、中東において隊員諸官と直に接する機会を得ましたが、それぞれの隊員が、厳しい自然環境下で緊張を強いられる任務を遂行した喜び、或いはこれからも遂行する自信に満ちあふれていたのが大変印象的でありました。
これらは、国際社会の一員として、その平和と発展に貢献するために、我が国が主体的・積極的に取り組んでいる活動であり、国際社会から高い評価と信頼を得ております。これは、これまで大きな事故もなく安全確実に任務を遂行してきた隊員諸官の努力の成果であると共に、日本において支え続けてこられたご家族のご理解、ご支援の賜物であります。私も、諸官が引き続き任務に集中できるよう、全力を尽くす決意であります。
最後に、本年が隊員諸官、ご家族並びに平素から防衛省・自衛隊にご支援・ご協力頂いております皆様にとって幸多い年でありますことをご祈念し、新年のご挨拶とさせて頂きます。
補給支援は国益直結
大臣政務官 岸 信夫
日本国内、世界各地で任務に励んでいる隊員の皆さん、ご家族の皆様、明けましておめでとうございます。防衛省の一員として新しい年も皆さんと共に汗を流すことが出来ますことを大変光栄に思いますとともに、責任の重さを痛感いたしております。
さて、昨年末に補給支援特措法が1年延長されました。日本は原油の約9割を中東に依存しており、アラビア湾からインド洋を通って日本までの間、常に往復で90隻のタンカーが数珠繋がりに往来していることとなります。もし、テロ行為によってこの数珠が切れてしまったとき、我々の生活を支えるエネルギーが絶たれてしまいます。自衛隊が行っているインド洋での補給支援活動はテロに対峙する国際社会の協調行動であると同時に、わが国の国益に資する重要な活動と考えています。
大臣政務官着任以来、各部隊を視察致しましたが、隊員皆さんの規律正しい行動を目の当たりにすると、一部の人が起こす不祥事によって防衛省・自衛隊全体への評価が損なわれることが残念でなりませんし、国民の生命を守る自衛隊だけに些細なことでも放置するわけにはいきません。
私といたしましては、隊員の皆さんが日夜職務に精励する姿を国民の皆様に紹介し、防衛省・自衛隊の活動について引き続きご理解を得られるよう精一杯尽くす所存でございますし、浜田大臣の下、防衛省改革会議報告書に示された様々な提言の実現に向けた真摯な取り組みを通じて、国民の皆様からの信頼回復に全力で取り組んで行きたいと考えています。
最後に、本年が隊員の皆さん、ご家族の皆様に実り多い一年となりますよう、心からお祈りいたします。
最優先の防衛省改革
防衛事務次官 増田 好平
新年明けましておめでとうございます。
昨年は、防衛省・自衛隊において発生した事故や不祥事等により、防衛省・自衛隊に対する国民の信頼が大きく揺らぎました。誠に残念でありますが、我々はその原因を究明し、反省すべき点を真摯に反省しながら、国民に信頼される組織作りに誠心誠意取り組まなければなりません。
このような状況において、防衛省改革の実現が、国民の信頼を回復するため、そして、精強な防衛省・自衛隊を作るため、最優先の課題であると考えております。本年も引き続きこの改革を精力的に進めてまいる所存です。
一方、隊員の皆さんの多くは、たとえ過酷な環境にあっても屈することなく、自身に与えられた任務に日々整斉と従事しています。そして、インド洋における補給支援活動、国連平和維持活動への参加、イラク復興支援活動等、いずれも国際社会から高い評価を得てきました。また、各種自然災害への自衛隊の迅速な対応に対する国民の期待が大変高いことも忘れてはなりません。さらに、多機能で弾力的な実効性のある防衛力の着実な整備、在日米軍の再編を含む日米同盟の維持・強化のための施策等、我が国の平和と安全、国際社会の平和と安定のために取り組むべき重要課題も山積しています。
隊員の皆さんには、防衛省・自衛隊がなすべき仕事をしっかり見据え、国民からの信頼を得ながら、今年一年間、任務遂行に全力を尽くしていただきたいと思います。
隊員の皆さんと御家族の御多幸、そして、今年が防衛省・自衛隊にとって良き年になることを祈念し、私の新年の挨拶とさせていただきます。
今や「統合進化」の時
統合幕僚長 斎藤 隆
読者の皆様、国内外の各地で勤務している隊員諸官、新年あけましておめでとうございます。
さて、国際社会ではアフガニスタンをはじめとして「テロとの闘い」が継続されており、近年ではソマリア沖で頻発している海賊が国際社会共通の脅威になっています。我が国周辺では領土問題、北朝鮮の核を巡る問題など、依然として厳しい状況が続いています。
このような環境の中、国外では、海上自衛隊の補給支援活動やゴラン高原派遣輸送隊、ネパール軍事監視要員、昨年10月にはスーダンへ司令部要員を派遣し、現在も継続中です。また、11月にはエジプトPKOセンターにおいて陸上自衛官が初めて講師を務めました。一方、航空自衛隊の空輸活動は、昨年12月をもって終了しましたが、撤収業務隊は現在も活動中です。国内では、昨年6月に岩手・宮城内陸地震に伴う災害派遣を実施し、7月に北海道洞爺湖サミットにおいて各国の要人輸送などの任務を完遂しました。
自衛隊の統合運用は4年目に入ります。今、防衛省・自衛隊は発足以来の一大転換点にあり、防衛省改革の推進とともに統合運用も進化していく必要があります。「統合進化」は、我々の努力次第で、進歩とも退歩ともなり得るものです。この意味において、引き続き「武力集団」としての厳正な規律と高い士気を保持しつつ、意識を改革し、隊員諸官が一丸となって問題点等の改善に努め、統合の次のステップに向け、進歩、アップグレードできるよう努力していく必要があります。
今年も隊員諸官とともに、引き続き即時に対応可能な態勢を維持し、与えられた任務の達成に邁進することを誓い、年頭の挨拶とします。
逞しい陸自の創造を
陸上幕僚長 折木 良一
「朝雲」読者の皆様、日本全国また世界各地の隊員各位、新年おめでとうございます。ご家族共々佳き新年をお迎えのことと心からお慶び申し上げます。
昨年、陸上自衛隊は、岩手・宮城内陸地震等の災害派遣をはじめとする様々な活動を通して国民の期待に応えるとともに、国際平和協力活動においては新たにスーダンへの派遣等により国際社会の一員としての責任をより一層果たして参りました。このため、平素は武力集団としての足腰の強化を重視した訓練をはじめ各種の施策を実施し、精強な部隊の練成に努めて参りました。この間、私もできる限り部隊等を訪れ、職務に取り組む部隊・隊員を自らの目で確認してきたところです。
さて、近年の陸上自衛隊を取り巻く環境を見ますと、国際平和協力活動や大規模震災等において、より厳しい任務を付与される可能性が高まっております。このような中、如何なる状況にも即応し、任務を全うできる部隊・隊員を育成することこそが、最重要課題と認識しています。このため各級指揮官及び隊員一人一人が、自らの使命を自覚し「団結・規律・士気」を高め、互いに信頼し「創意と工夫」をもって部隊等の「強靭性」を更に高めることが必須と思っています。
さらに、今年は、「防衛省改革」の具体化等を控えており、まさに新たな陸上自衛隊を創造するための時代の転換点であります。この中においても陸上自衛隊は、将来のあるべき姿をしっかり見据え、「真に戦える、しなやかで逞しい陸上自衛隊の創造」に邁進していく所存であります。
「朝雲」読者各位にとり本年が、健やかで幸多き年となりますよう、謹んでお祈り申し上げます。
装備と人の均衡重視
海上幕僚長 赤星 慶治
謹んで新春のお慶びを申し上げますとともに、旧年中、海上自衛隊に賜りましたご厚情に対し、厚く御礼申し上げます。
海外各地や国内の部隊等で任務についている隊員諸官に対して、海上防衛という崇高な任務に就くことの誇りと重責を改めて実感しているところであります。
さて、インド洋での活動等、海上自衛隊は国内外から高い評価を得る一方で、一昨年来様々な事故・不祥事を踏まえ、「抜本的改革委員会」を設置し、検討してまいりました。組織の根幹は「人」であることを基本方針に、次の3点を主軸とする「抜本的改革」に着手してまいります。
その第一は、「装備と人のバランスのとれた防衛力整備への転換」です。業務量の削減、女性自衛官の職域拡大等、装備と人的資源のバランスのとれた防衛力整備を推進してまいります。
その第二は、「プロフェッショナル養成態勢の再構築」です。入隊教育の充実を図るとともに中堅隊員に対し初心に返るべくリフレッシュ教育を行い、厳しい中にも暖かい血の通う部隊教育を推進してまいります。
その第三は、「活気みなぎる組織の再生」です。信賞必罰を厳格に行うことや、勤務と休養のバランス、処遇の改善等を通じて、隊員が誇りを抱き職務に専念できる諸施策を遂行してまいります。
海上自衛隊未曾有の危機とも言うべき現在の状況を、改革の好機と受け止め、海上武人としての「誇り」と「抜本的改革」の意義を全隊員で共有し、その力を結集して、この「改革」を断行してまいります。
最後になりましたが、隊員諸官並びにご家族の皆様にとって本年が実りある年になることを祈念し新年のご挨拶とさせて頂きます。
信頼回復に努める年
航空幕僚長 外薗健一朗
新年あけましておめでとうございます。皆様におかれましては、平成21年の新春をお健やかにお迎えのこととお慶び申し上げます。
さて、昨年は、航空自衛隊が約5年間にわたって整斉と遂行してきたイラク復興支援のための空輸任務を完遂し、派遣輸送航空隊が無事帰国しました。また、インド洋では海上自衛隊が洋上給油活動を継続しているほか、ゴラン高原、ネパール及びスーダンでも陸・海・空自衛官が引き続き活躍しています。そして、岩手・宮城内陸地震では、多くの自衛官が災害派遣任務に全力を尽くしました。このように多くの隊員が真摯に任務遂行にまい進している中で、自衛隊に対する国民の皆様の信頼を損なうような事案が続いたことは、まことに遺憾に感じています。
今年は、このような状況を一日も早く改善し、国民の皆様の信頼回復に努める年だと思っております。そのための手段は、言葉ではなく、陸海空自衛隊が一丸となって粛々と任務遂行や訓練にまい進し、精強にして健全、そして明朗闊達な自衛隊の姿を国民の皆様にお示しすることであると考えています。
また、今年は、防衛計画の大綱について必要な検討を行い、平成22年度から26年度までを対象とする中期防衛力整備計画を策定する年です。防衛省改革や統合運用の強化も重要な課題です。我が国を取り巻く国際安全保障環境が目まぐるしく変化する中で、将来の防衛省自衛隊の進むべき方向をしっかりと見定める重要な一年となると認識しています。
これからも航空自衛隊は与えられた任務を真摯にそして元気に遂行してまいりますので、引き続きご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。