イラク復興支援 最後の空自部隊帰国
「諸官の努力に感謝」麻生首相
クウェートを拠点にC130H輸送機でイラク国内への復興支援物資の空輸に当たっていた空自派遣輸送航空隊の最後の部隊、16期本隊の北村靖二隊司令以下約150人が年末の12月23日、政府専用機で小牧基地に帰国した。同22日までにC130H3機に分乗して帰国したクルーと、11月に帰国した前段要員も加わって約230人の帰国行事が同24日、麻生首相、浜田防衛相らが出席して小牧基地で行われ、麻生首相は「厳しい環境下、緊張を強いられる困難な任務を無事故で完遂した。諸官の努力とご家族の支援がイラクの復興支援を支えた」と隊員と家族の労をねぎらった。同隊の帰国で5年に及んだイラク復興支援活動は、現地で撤収業務に当たっている隊員約130人の年度内の帰国を待ってすべて完了する。
政府専用機で帰国、同僚隊員や家族の出迎えを受けて行進する北村靖二隊司令(先頭右)らイラク復興支援派遣輸空隊16期本隊の隊員(12月23日、小牧基地で)
小泉元首相や関係国大使ら出席
小牧で帰国行事
隊旗返還に先立ち、小牧基地の格納庫で派遣隊員の家族らが見守る中、北村隊司令が織田支援集団司令官に帰国を報告。織田司令官は、「国益を担い日本国民の善意を黙々と実行した諸官の活動は中東の安全保障環境の改善や日米同盟強化など多大な恩恵をもたらした」と述べて、延べ3500人に及んだ派遣隊員の労をねぎらった。
引き続き隊旗返還式が行われ、麻生首相、浜田防衛相、小泉元首相、中曽根外務、石破農水両相、中谷元防衛庁長官をはじめ、ライス在日米軍司令官、オディショ駐日イラク臨時代理大使、アル・ムタイリ駐日クウェート臨時代理大使ら来賓と、斎藤統幕長、外薗空幕長ら防衛省幹部が入場。
国歌吹奏に続き織田司令官が浜田大臣に派遣部隊の帰国を報告。麻生首相から16期輸空隊と同支援部隊等に対して内閣総理大臣特別賞状と記念の盾が贈られた。この後、隊旗が北村隊司令から織田司令官を経て浜田大臣に返還された。
麻生首相は訓示で、「諸官は厳しい環境下で緊張を強いられる困難な任務を無事故で完遂し、イラク国民をはじめ国連や多国籍軍、関係国から高い評価と感謝の言葉を受けた。最高指揮官として諸官を誇りに思うとともに深く敬意と感謝を表する。諸官の努力とご家族の支援が車の両輪となってイラクの復興支援を支えた。この貴重な体験と成果を踏まえて研さんを積み、職務に引き続き取り組んでほしい」と述べた。
続いて浜田大臣が訓示し、イラク復興支援が隊員一人ひとりの努力の成果によるものと称えた上で、「全員無事に帰国した諸官の労をねぎらうとともに、派遣隊員を支えていただいた多くの方々、国民の皆様のご支援、とりわけ留守を守りその心の支えとなってこられたご家族の皆様のご苦労とご理解に深く感謝したい」と述べた。