陸自ヘリ 巡視船に初の着船
10師団、海保と共同訓練

陸自と海保の共同訓練で初めて巡視船の後甲板に着船する10飛のUH1J多用途ヘリ(10月22日、伊勢湾で)
【10師団=守山】師団は10月22日、伊勢湾で陸自では初めて、海上保安庁巡視船へのヘリ発着共同訓練を行った。
東海・東南海地震などの災害発生時に巡視船が海上で救助した被災者を病院に搬送する場合の自衛隊と海保との連携要領の基礎を確立するのが目的で、10飛(明野)の鮫島裕二隊長以下14人がUH1J多用途ヘリ2機で第4管区海上保安本部(名古屋)の巡視船「みずほ」(5300トン)の後部ヘリ甲板への発着訓練を行った。
この日午後1時半すぎ、伊勢湾・津市沖に漂泊する「みずほ」の上空に明野を離陸した10飛のUH1Jヘリ2機が飛来して訓練を開始。両機は巡視船と周辺の状況を確認後、「みずほ」側の航空管制を受けながら順次、甲板に降着。訓練機は千葉徳次郎10師団長をはじめ視察・研修の部隊幹部らを巡視船に降ろした後、操縦士を交代しながら1回約20分の発着船訓練を各4回ずつ行い、午後3時すぎに終了、明野に帰投した。
10飛では今回、事前準備として約1カ月、航校の教育支援飛行隊で過去の海自との共同訓練で蓄積された艦艇への発着艦に関するノウハウや安全管理に関する学科教育、同校の飛行シミュレーターや宮川河口着陸場での模擬訓練を経て本番に臨んだ。
訓練に参加した第1飛行班長の岩間則明1陸尉は「巡視船のヘリ甲板が同クラスの海自艦艇より小さい点や、荒天によるフネのゆれで機の姿勢を錯覚する可能性などに注意したが、今回は天候も穏やかで順調に実施できた」、第2飛行班長の清村浩久1陸尉は「航空管制の要領は陸自、海保で大きな違いはなく、事前調整で用語を統一するなどしたので違和感はなかった」とそれぞれ話した。
同師団では今後、各種条件下での巡視船への安全・確実な発着船訓練の検討など、海保との一層の連携強化に取り組む。